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照空灯
「照空灯〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
照空灯の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
、それも一瞬間のことだった。 サッと、紫電一閃! どこから出したのか、幅の広い
照空灯が、ぶっちがいに、大空の真中で、交叉した。 「呀ッ、敵機だッ」 真白い、....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
、寒々としている。高射砲が鳴りだした。 離室への廊下から東南の方を見ると、わが
照空灯が十数条、大井町の上空と思われるところへ集まっており、それよりやや左にぱら....
「怪星ガン」より 著者:海野十三
全部が六号艇の遭難現場のまわりに集まってきて、四方八方から六号艇のほうへ強力なる
照空灯で照らした。あたりは光りの海と化した。六号艇からふきでる火災の煙が、地上の....
「英本土上陸作戦の前夜」より 著者:海野十三
は、むくむくと起きあがって、空を見上げた。高射砲弾は、盛んに頭上で炸裂していた。
照空灯と照明弾とが、空中で噛み合っていた。その中に、真白な無数の茸がふわりふわり....
「宇宙戦隊」より 著者:海野十三
あわてていた。帆村のいうとおりのまぶしい一号艇の姿を、山岸中尉も見出した。まるで
照空灯に照らし出されたように見える。 「ああ、一号艇が雲に包まれていく……」 「....
「空中漂流一週間」より 著者:海野十三
くして、風の中に××陣地のサイレンの響を聞き、それに続いて××陣地にありったけの
照空灯が、彼の乗った気球の方に向けられたときだった。 それまでのところは、彼は....
「太平洋魔城」より 著者:海野十三
大海魔は、しずかに頭をうごかして、ふしぎそうに、まい下りてくる飛行艇を見あげ、
照空灯のような目を、ぴかぴかと光らせるのであった。 操縦室では、海魔から少しで....
「空襲下の日本」より 著者:海野十三
弾と火薬とが填められた。照準手は石のように照準望遠鏡に固着している。 間近かの
照空灯は、聴音隊からの刻々の報告によって、まだ灯火の点かない真暗な鏡面をジリジリ....
「○○獣」より 著者:海野十三
さあ大変! 東京ビルの横腹を染めていた大火光は、その盛りあがった土塊のなかから、
照空灯のようにパッとさし出ているのであった。地面の下からムクムクと頭をもちあげて....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
に、騒ぎはいよいよ大きくなっていった。 その最中に、突然、飛行島上から、数条の
照空灯が、暗い大空に向け、ぱぱーっと竜のようにのぼっていった。 「あっ、敵機だ」....
「空襲警報」より 著者:海野十三
ペラの音によって、敵機の位置をさがす聴音機、空を昼間のようにあかるくパッと照らす
照空灯などが、この中隊に附属していた。それらは川村中尉の自慢のたねだった。兵員と....
「成層圏飛行と私のメモ」より 著者:海野十三
も間に合わないほどの急襲をやることが出来、殊に雨夜の空襲をかけると、敵の防空隊の
照空灯も届かず、聴音機も間に合わず、従って高射砲で狙い撃つ方法もなく、大いに戦果....