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煩労
「煩労〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
煩労の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「蟇の血」より 著者:田中貢太郎
会議と軍備制限とか、そう云うような見出しを置いた評論文であった。そして、実生活の
煩労から哲学と宗教の世界へと云うような、思想家として有名な某文士の評論を読みかけ....
「弟子」より 著者:中島敦
》からこの人を守る楯《たて》となること。精神的には導かれ守られる代りに、世俗的な
煩労《はんろう》汚辱《おじょく》を一切|己《おの》が身に引受けること。僭越《せん....
「三田社会科学研究会報告」より 著者:野呂栄太郎
。未だ充分その効果を挙げ得ないが、会員を会に親しましめると共に一部の者を過重なる
煩労から救い兼ねてその活動を能率的ならしめることができると思う。今学期の研究課目....
「生前身後の事」より 著者:中里介山
の方法をとった、これは実に小生としては予期しないことであり、これが為に余の受けた
煩労と出費は多大のものであったけれども、兎も角弟に出資して全部の権利を神田側の手....
「我が人生観」より 著者:坂口安吾
助手が必要だし、音楽家との密接な共力の必要のことなど考えると、そういう人間関係の
煩労に、考えただけでも堪えられなくなってしまう。 結局、小説を書いてるほかに手....
「法隆寺再建非再建論の回顧」より 著者:喜田貞吉
々の秘庫の写本に求めて、第一歩から研究してかからねばならぬ状態であったから、その
煩労は一方でなかったのみならず、その渉猟しえた史料の範囲も極めて狭く、しかもこれ....
「黒田如水」より 著者:吉川英治
豪が住み、強賊が勢力をつくり、これらの土匪を討伐していたひには、ほとんど、戦費と
煩労に追われてしまい、ほかの治政は何もできないような乱脈さであった。 ひとり小....