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「煩多〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

煩多の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
初めて見たる小樽」より 著者:石川啄木
らざる死骸《しがい》のみではないか。 自由に対する慾望は、しかしながら、すでに煩多《はんた》なる死法則を形成した保守的社会にありては、つねに蛇蠍《だかつ》のご....
十二支考」より 著者:南方熊楠
の通り、いわんや上世飼養の法も知らず、何たる要用もなく、殊には斎忌《タブー》の制煩多で、種々の動植を嫌う風盛んだった時に、牛馬のない地方が、わが邦に少なくなかっ....
武士を夷ということの考」より 著者:喜田貞吉
の防衛すら、遠く東人を派してこれに当らしむるほどとなれり。しかもその往還すこぶる煩多きがゆえに、一時これを廃して筑紫人を用いしが、辺防たちまちにして荒廃せり。天....
牛捨場馬捨場」より 著者:喜田貞吉
を屠殺するに忍びず、さりとてこれをそのまま飼養してその老いて斃るるに至るを待つの煩多きを避けんとして、これを神社の境内に放飼し、参詣者の賽米によって生活しつつお....