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煮染め
「煮染め〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
煮染めの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
、困ったもんです。だがまあ、大したことはありますまいよ」 約束の通りに強飯やお
煮染めの御馳走が出た。酒も出た。わたしは遠慮なしに飲んで食って、踊りの家台の噂な....
「三浦老人昔話」より 著者:岡本綺堂
赤坂の総鎮守氷川神社の祭礼だというので、市川さんの屋敷では強飯をたいて、なにかの
煮染めものを取添えて、手習子たちに食べさせました。きょうは御稽古は休みです。土地....
「千曲川のスケッチ」より 著者:島崎藤村
麗にしよや」 古びた白の被服を着けた屠手は獣医の方を見た。 「ハイ」 「醤油で
煮染めたような物じゃ困るナ」 南部牛は既に四つの大きな肉の塊に成って、その一つ....
「草迷宮」より 著者:泉鏡花
れに、竹柱に留まって前刻から――胸をはだけた、手織|縞の汚れた単衣に、弛んだ帯、
煮染めたような手拭をわがねた首から、頸へかけて、耳を蔽うまで髪の伸びた、色の黒い....
「式部小路」より 著者:泉鏡花
名をこけ勘という夜なし。前の晩に店立てをくったんで、寝処がない。褌の掛がえを一条
煮染めたような手拭、こいつで顱巻をさしたまま畳み込んだ看板、兀げちょろの重箱が一....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
いが、それから四、五年の後にはすでに普通の弁当になっていたようである。幕の内には
煮染めが添えてあるが、それが旨いということになっていて、芝居のみやげに買って帰る....