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「煮魚〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

煮魚の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
カラマゾフの兄弟」より 著者:ドストエフスキーフィヨードル・ミハイロヴィチ
た。蝶鮫《ちょうざめ》の魚汁《ウハー》に魚肉饅頭、何か巧みな特別の料理法によった煮魚、それから※魚《かじき》のかつれつにアイスクリームと果物の甘煮を取り合わせた....
阿Q正伝」より 著者:井上紅梅
思っている。ところが未荘の人はまったくの世間見ずで笑うべき田舎者だ。彼等は城内の煮魚さえ見たことがない。 阿Qは「以前は豪勢なもん」で見識が高く、そのうえ「何....
四国遍路日記」より 著者:種田山頭火
いかな。 (牟岐、長尾屋) (甲ノ浦、三福屋) 夜 菜葉、芋 菜葉 塩鰯煮魚 唐辛佃煮 菜漬 朝 味噌汁 味噌汁 ×唐辛佃煮 ×菜漬 ....
明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
たが、どこへ泊っても、味噌汁の中に至るまで魚が一パイ。朝食の膳からサシミ、焼魚、煮魚とイキのよい魚のでるわ、でるわ。 東京ではもう物資欠乏の頃であったが、欠食....
茶粥の記」より 著者:矢田津世子
った。 炬燵の上に膳が運ばれた。わざわざ丸子町へでも行って用意したのか、刺身に煮魚まで添えてあった。田芹のおひたしに、大きな塗椀の中にはぷつぷつと泡立っている....
不在地主」より 著者:小林多喜二
何時ものように、歯をしめたままの堅い唇を、それでも心持ちもってきた。女の唇からは煮魚の、かすかに生臭い匂いがしていた。 「何食ってきたんだ。口ふけよ。」 節は....
鮪を食う話」より 著者:北大路魯山人
の店頭を賑わすのである。魚河岸における一日約一千尾の大まぐろは、大部分が焼き魚、煮魚として夏場のそうざいとなるのである。もっとも冬場でも、まぐろの腹部の肉、俗に....