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煽り立てる
「煽り立てる〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
煽り立てるの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「金魚撩乱」より 著者:岡本かの子
そんな人生に消極的な気持ちのあなたが僕のような煮え切らない青年に、英雄的な勇気を
煽り立てるなんてあなたにそんな資格はありませんね」 復一は何にとも知れない怒り....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
ると、降矢木一族の底知れない神秘と関聯させて、この事件をジャーナリスチックにも、
煽り立てる心算のように思われた。しかし、法水は終日書斎に閉じ籠っていて、その日は....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
を押しとどめた。 文久元年の六月を迎えるころで、さかんな排外熱は全国の人の心を
煽り立てるばかりであった。その年の五月には水戸藩浪士らによって、江戸|高輪東禅寺....
「反抗」より 著者:豊島与志雄
のが、堪らなく淋しかった。お清を前にして酔っ払ってゆくことは、捨鉢な好奇な気持を
煽り立てる力となったが、お清が室から出ていった後は、どうにも出来ない淋しさに囚え....
「岡倉先生の思い出」より 著者:和辻哲郎
の熱烈な好学心をひしひしと我々の胸に感じさせ、我々の学問への熱情を知らず知らずに
煽り立てるようなものであったが、それに対して岡倉先生の講義は、同じく熱烈ではある....