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熊本
「熊本〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
熊本の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或敵打の話」より 著者:芥川竜之介
の二人と共に、父平太郎の初七日《しょなぬか》をすますと、もう暖国の桜は散り過ぎた
熊本《くまもと》の城下を後にした。
一
津崎左近《つざきさ....
「忠義」より 著者:芥川竜之介
の朝、五つ時過ぎに、修理《しゅり》は、殿中で、何の恩怨《おんえん》もない。肥後国
熊本の城主、細川越中守宗教《ほそかわえっちゅうのかみむねのり》を殺害《せつがい》....
「生きている腸」より 著者:海野十三
これから腸《はらわた》のことについて電話をかけようと思っている先の人物――つまり
熊本博士ぐらいのものであった。 彼は青い顔の上に、ライオンのように房づいた長髪....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
七、八〇 鹿屋、太刀洗 18日 朝 八〇 鹿児島、宮崎、
熊本 同 二〇 太刀洗 21日 朝 一....
「自叙伝」より 著者:大杉栄
て今年は東京の地方に及第したのだった。彼もやはりドイツ語を希望していた。そこへ、
熊本の地方の先輩である石川が、休暇で東京に遊びに来ていて、一緒に落ち合った。彼は....
「青蛙堂鬼談」より 著者:岡本綺堂
事も進まず、夜もおちおちとは眠られないようになったので、両親もひどく心配して遠い
熊本の城下から良い医師をわざわざ呼び迎えて、いろいろに手あつい療治を加えたが、姉....
「春昼」より 著者:泉鏡花
工鉄、左官金。東京の浅草に、深川に。周防国、美濃、近江、加賀、能登、越前、肥後の
熊本、阿波の徳島。津々浦々の渡鳥、稲負せ鳥、閑古鳥。姿は知らず名を留めた、一切の....
「露肆」より 著者:泉鏡花
その手に一条の竹の鞭を取って、バタバタと叩いて、三州は岡崎、備後は尾ノ道、肥後は
熊本の刻煙草を指示す…… 「内務省は煙草専売局、印紙|御貼用済。味は至極|可えで....
「亡び行く江戸趣味」より 著者:淡島寒月
下左右するも中の火は常に安定の状態にあるように、巧に造られたものがあったが、現に
熊本県下にはまだ残存している。また当時の質屋などでは必らず金網のボンボリを用いた....
「諸国の玩具」より 著者:淡島寒月
も』という玩具の事を書いた書の中にも、ベタン人形として挙げてあるのはこれで、肥後
熊本日奈久で作られます。僕は上方風にベッタ人形といっているが、ベタン人形と同じも....
「水鬼」より 著者:岡本綺堂
合せると、同時に挨拶した。 「やあ。」 若い男は僕の町の薬屋のせがれで、福岡か
熊本あたりで薬剤師の免状を取って来て、自分の店で調剤もしている。その名は市野弥吉....
「怪獣」より 著者:岡本綺堂
どとも思った。 「九州はどっちの方へ行くのですか。」 「九州は博多……久留米……
熊本……鹿児島……。」と、わたしは答えた。「まだ其他にも四、五ヵ所ばかり途中下車....
「キド効果」より 著者:海野十三
し廻すと広島FKの放送が出る。もっと廻すと札幌のIK、名古屋のCK、新潟のQK、
熊本のGK、静岡のPK、仙台のHKなどという具合に、二十七ヶ所の違った放送が目盛....
「迷信解」より 著者:井上円了
これを恐れて近づくものすらないほどである。まず、わが国にて古来最も名高き怪火は、
熊本県下の天草の海上に現るる不知火である。その原因につきては、夜中蛍のごとき光を....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
上一派が猿若町の市村座に楯籠って、まず得意の「板垣君遭難実記」を上演し、つづいて
熊本|神風連騒動の「ダンナハイケナイワタシハテキズ」を上演した頃には、その評判が....