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「熊狩〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

熊狩の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
白菊」より 著者:夢野久作
臥しているアイヌの酋長を、その家族たちの眼の前で絞殺して、秘蔵のマキリ(アイヌが熊狩りに用いる鋭利な短刀)一|挺と、数本の干魚を奪い去った。……かと思うと、それ....
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
送りに用うるアイヌの幣束イナホなどが十数本、立ったり倒れたりして居る。此は関家で熊狩に雇って置くアイヌのイコサックルが小屋で、主は久しく留守なのである。覗て見る....
キチガイ地獄」より 著者:夢野久作
何でもそのAという男は、谷山家の内情に精通している、お出入り同様の新聞記者で、熊狩や、スケートの名人だと自称しておりましたが、それは恐らく事実だったのでしょう....
新しきシベリアを横切る」より 著者:宮本百合子
。一九三〇年、アメリカのキャピタリストがウラルという名をきいて連想するのは、もう熊狩ではない。 灰色を帯びた柔かい水色の空。旧市街はその下に午後のうっすり寒い....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
ているところが奇抜でもあれば、おかしみもあると思いました。 その次には、猟師が熊狩をしているところがある。これも四条風の筆法で、前の後向き美人を描いたのと同一....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
それに加勢をすることになると、最初には、たしなめた池田良斎すらが、この機会にその熊狩見物を面白いことにして、同行をすることになると、万葉集の講演が、そのままお雪....
寺内の奇人団」より 著者:淡島寒月
を開きました。眼鏡の覗口は軍艦の窓のようで、中には普仏戦争とか、グリーンランドの熊狩とか、そんな風な絵を沢山に入れて、暗くすると夜景となる趣向をしましたが、余り....
坑鬼」より 著者:大阪圭吉
それとは云わずにそのままそっくり技師の耳へ畳みこんでいった。 「こいつアどうも、熊狩りみたいに面白くなりましたね」 菊池技師は、ひと通り係長の話を聴き終ると、....
香熊」より 著者:佐藤垢石
答えるに、あれは僕が山へ行って撃ち獲ってくるという話ではない。実は、報知新聞社が熊狩隊を組織して北海道へ押し渡り、アイヌの名射手三名に内地人の猛獣狩り専門家二名....
老狸伝」より 著者:佐藤垢石
味を上品にする役目は、大したものであると思う。 数年前、報知新聞社から北海道へ熊狩隊を派遣したことがある。そのとき撃ち取った羆を友人数名と共に、小石川富坂の富....
不在地主」より 著者:小林多喜二
位のある大地主も、時々北海道へやってきて、小作人や村の人達を「家来」に仕立てて、熊狩りをやった。 ――S村では、村長を始め※の旦那、校長などは大臣でも来たよう....
平ヶ岳登攀記」より 著者:高頭仁兵衛
る、下折立の星甚太郎、この男は二回登攀している訳である、銀山平の星定吉、この男は熊狩をしているから谷や沢の方は詳しい、以上の二人の中の一人がいれば案内は出来る、....
えぞおばけ列伝」より 著者:作者不詳
説述体の形式をとることである.ここに紹介する昔話もそれで,若き狩人の兄弟が初めて熊狩に出た日の異常な体験と感想を,その兄が自ら告白する体裁の物語である. ――....
あの世の入口」より 著者:知里真志保
たが、やがて餓死してしまったようである。ところがその後何年かたって、一人の青年が熊狩りに出かけて道に迷い、このウェンシリに来て、鯨や魚の骨が散在しているのを見て....