熊谷笠[語句情報] »
熊谷笠
「熊谷笠〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
熊谷笠の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
あわててそこへ出た神主が、蚊ばしらの立ち迷う中に立った侍をみると、面は眉深く
熊谷笠につつみ、野袴に朱色を刻んだ自来也鞘、いっこう見かけた覚えもない者であった....
「鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
て行った者は軽捷な旅いでたちで、まず服装のいい武芸者という風采、野袴を短くはき、
熊谷笠をかぶり、腰には長めな大小をさし、それは朱色の自来也鞘であるように見られる....
「鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
い……」と、あたりをジロジロねめ廻しながら、遠慮なく店へ寄ってきた。 ひとりは
熊谷笠をかぶり、ひとりは総髪、そのうしろには、底光りのする眼をもった黒頭巾|黒着....
「大岡越前」より 著者:吉川英治
うが」 思いきや、まだ柳の木蔭に、もひとり人影が佇んでいた。長刀をぶっこんで、
熊谷笠とよぶ荒編みの物を、がさつに顔へひッ被った浪人である。 「えっ。……ど、ど....