熊野灘[語句情報] »
熊野灘
「熊野灘〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
熊野灘の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「斗南先生」より 著者:中島敦
これは凡《すべ》て事実であった。伯父の骨は、親戚の一人が汽船の上から、遺命通り、
熊野灘に投じたのである。伯父は、そうして鯱《さかまた》か何かになってアメリカの軍....
「壊滅の序曲」より 著者:原民喜
。八丈島の上で二つに岐《わか》れた編隊の一つは、まっすぐ富士山の方に向い、他は、
熊野灘《くまのなだ》に添って紀伊水道の方へ進む。が、その編隊から、いま一機がふわ....
「たぬき汁」より 著者:佐藤垢石
の三国の境をなす大台ヶ原山を主峯とした台高山脈が南に走って高峯山となり、その裾を
熊野灘に浸そうとする肩の辺にあってなお標高二千五百尺。随分難路を重ねた高い峠だ。....
「随筆 新平家」より 著者:吉川英治
に近い漁港まで行こうというわけである。 長島駅で眼をさまし、引本の漁港の灯に、
熊野灘を窓外に感じる。やがて尾鷲。駅前から海気にそよぐ狭い灯の町を車で一走、磯の....