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「熊鷹〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

熊鷹の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
白蟻」より 著者:小栗虫太郎
めながら、 「最初から、ありゃせん。たぶん烏にでもつつかれたんじゃろう」 「いや熊鷹《くまたか》じゃろう。あれは意地むさいでな。だがなあ喜惣、この片身はどうあっ....
山羊髯編輯長」より 著者:夢野久作
らない精力絶倫、機略縦横、血もなく、涙も無いといったような超努級のガッチリ屋が、熊鷹式の眼を爛々と光らしているものだ。 ところがこの玄洋日報社はドウダ。 見....
十二支考」より 著者:南方熊楠
人の諸心性を諸動物に比べた中に、広大なる資財を思念するを竜心と名づけた。わが邦で熊鷹根生というがごとし。今日もインドで吝嗇漢《しわんぼう》嗣子なく、死ねば蛇と化....
ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
、お金で買えます。良心、貞操、むろんの事だよ。自由民権手段を撰ばず。掴んで離さぬ熊鷹根性の。億万長者の一流どころが。国の利益は自分の利益と。盤石動かぬ算盤ずくめ....
映画雑感(Ⅰ)」より 著者:寺田寅彦
はある決心をしたアルベールと不安をかくしているポーラが踊っている。一方のすみには熊鷹のような悪漢フレッドの一群が陣取って何げないふうを装って油断なくにらまえてい....
」より 著者:田中貢太郎
であった。また、北隣の老人と隣の男はこんな話をしあった。 「ありゃ鷲じゃのうて、熊鷹と云うじゃないか」 「ありゃ、なしじゃよ」 「なしという鳥があるかよ」 「い....
田村将軍」より 著者:楠山正雄
さが五|尺八|寸に胸の厚さが一|尺二|寸、巨人のような大男でございました。そして熊鷹のようなこわい目をして、鉄の針を植えたようなひげがいっぱい顔に生えていました....
イタリア人」より 著者:寺田寅彦
でいる。眉の間に深い皺をよせ、血眼になって行手を見つめて駆けっているさまは餓えた熊鷹が小雀を追うようだと黒田が評した事がある。休日などにはよく縁側の日向で赤ん坊....
杜子春」より 著者:芥川竜之介
るやら、鉄の杵に撞かれるやら、油の鍋に煮られるやら、毒蛇に脳味噌を吸われるやら、熊鷹に眼を食われるやら、――その苦しみを数え立てていては、到底際限がない位、あら....