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熔融
「熔融〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
熔融の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「映画時代」より 著者:寺田寅彦
でできあがった原板に転写した上で適当な場所に保存するほかはないであろう。たとえば
熔融石英《フューズドシリカ》のフィルムの面に還元された銀を、そのまま石英に焼き付....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
わゆる分化作用によって生ずるものである。 この分化作用の起り得るためには多量な
熔融塊の内部で永い間持続的に拡散が行われるという条件が必要である。従って小さな滴....
「深夜の市長」より 著者:海野十三
いると、警官隊の中から飛び出して来たのは、よく街路などで見るアセチレン瓦斯を使う
熔融切断器を持った職工体の男だった。彼は人造人間の頭のようなグロテスクな円筒形の....
「夜泣き鉄骨」より 著者:海野十三
反射していた。赤ともつかず、黄ともつかぬ其の凄まじい色彩は、湯のように沸っている
熔融炉の、高温度を、警告しているかのようであった。 「組長さん」組下の源太が云っ....
「ルクレチウスと科学」より 著者:寺田寅彦
ここのルクレチウスの記述には、今の電子を思わせるある物もある。電火によって金属の
熔融するのは、これら粒子の進入のために金属元子の結合がゆるめらるるといっているの....
「備忘録」より 著者:寺田寅彦
の花弁のように放出され、その反動で全体は振り子のように揺動する。同時に灼熱された
熔融塊の球がだんだんに生長して行く。炎がやんで次の火花のフェーズに移るまでの短い....
「線香花火」より 著者:中谷宇吉郎
の表面から放出されているのが見えた。これは火花としては眼に見えないくらいの極微の
熔融滴が盛んに射出されるためと思われる。その状態が進んで、化学変化がもっと激しく....