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熬り
「熬り〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
熬りの前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「谷より峰へ峰より谷へ」より 著者:小島烏水
農家によくある、平ったい屋根と、白い壁が、青々とした杜の中へ吸い込まれもせずに、
熬りつくような日の下で、かっきりと浮き上って見える、埃の路は、ぼくぼくして、見る....
「探偵夜話」より 著者:岡本綺堂
でしたが、途中から陰った空はすっかり剥げてしまって、汽車みちの両側では油蝉の声が
熬り付くようにきこえました。強い日光は鎧戸の外まで容赦なく迫って来て、約五時間の....
「三稜鏡」より 著者:佐左木俊郎
間もなく、何処か田舎の方へ、保養に出掛けて行ったのであった。 梅雨があがると、
熬りつけるような暑い日が幾日となく続いて、再び又暗鬱な雨がじめじめと降り続いた。....