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「熱塊〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

熱塊の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
道草」より 著者:夏目漱石
》にその淋《さび》しさを感ずる場合さえあった。けれども一方ではまた心の底に異様の熱塊があるという自信を持っていた。だから索寞《さくばく》たる曠野《あらの》の方角....
伯林の落葉」より 著者:岡本かの子
をたてた。その音は、外部に発しないで、一種の確実さをもって、彼の足部から彼の黒い熱塊のような苦痛に満ちた頭部へ衝き上った。程よい衝動は彼の苦痛に響いていくらかの....
南国太平記」より 著者:直木三十五
、身体も、刀も、叩きつけるように――それは、手負の猛獣が、対手を牙にかけようと、熱塊の如く、ぶっつかって行くのと同じであった。 人々の見ている前で、自分から斬....