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熱演
「熱演〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
熱演の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「土曜夫人」より 著者:織田作之助
行った。 マネージャーはすかさず、タンゴバンドをスウィングバンドに取り替えた。
熱演のタンゴバンドには十分満足していたが、ホールの気分を変えるためだった。 そ....
「青春の逆説」より 著者:織田作之助
りかけた聴衆の前で簾を下したまま語ったが、それでも、沢正オ! と声が掛ったほどの
熱演だった。
熱演賞として湯呑一個貰った。露払いを済ませ、あと汗びしょのまま会の接....
「恐怖の口笛」より 著者:海野十三
台の横のカーテンの陰には批評家らしい男が二人、肩を重ねんばかりにして、ジュリアの
熱演に感心していた。 「ジュリアはたしかに百年に一人出るか出ないかという大天才だ....
「地軸作戦」より 著者:海野十三
、これが最後のチャンスと奮い起って立ったのだ。どうぞ愍みたまえ」 ネルスキーの
熱演に拘らず、金博士は依然として後向きになって西瓜の種をぽりぽり噛みつづける。そ....
「雨」より 著者:織田作之助
りかけた聴衆の前で簾を下したまま語ったが、それでも沢正オ! と声がかかったほどの
熱演で、
熱演賞として湯呑一個もらった。露払いをすませ、あと汗びしょのまま会の接待....
「金銭無情」より 著者:坂口安吾
、そのへんで気分が変るやうにと倉田が顔をだして得意の駄弁、ナニワ節、フラダンス、
熱演効なく、ひつこめ、あいつもついでにハダカにしちまへとくるから、匙を投げて長大....
「退歩主義者」より 著者:坂口安吾
チクを傾けての合成品、ヘッピリ腰で踊りまくり、一同が引っこんでからも、一人残って
熱演。幕が下りると、幕をかきわけて、天地陰陽とりまぜての歌謡曲。みんなゲラ/\笑....
「戦後新人論」より 著者:坂口安吾
織の良さにも一部の理由はあろうが、要は個々の漫画家が、それぞれアイデヤをもとめて
熱演し、それぞれ良い作品を書いていることが第一の理由であろう。彼らは、純文学のア....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
をして私をかこんで坐る。この小僧めらが、と思ったから、天皇制反対論を一時間ばかり
熱演してやった。歴史的事実に拠ってウンチクを傾けたのであるが、ウンチクが不足であ....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
る子が案内係りもやるというわけで、お客様にも家族的に見ていただこうという、舞台は
熱演主義で、熱が足りない時だけは、私が怒ることにしております。ストリップは専属の....
「巷談師」より 著者:坂口安吾
ち七人ぐらいナルホドと思わせるようにできている。アルバイトの弁士は、共産党爆撃を
熱演すれば必ずうけるという時世であるから、共産党以外の弁士のかなり多くの人が、こ....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
のことを頻りに喚いているが、舞台では全く軽演劇の軽の字にふさわしくない人情悲劇を
熱演中であるから、ストリップファンがイライラするのはムリもない。外題は「裁かれた....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
ても変なものだ。なぜなら、人間の役者の方が手拭で涙をしぼりながら、アオよと泣いて
熱演しているのに、馬だけがホンモノで全然ヌッとホンモノの馬面を下げているだけでは....
「宝永噴火」より 著者:岡本かの子
、酔った士はそれを義士の首領の反間苦肉の策とは知りながらも、あまりその堕落振りが
熱演されるので、我慢が仕切れなくなり、舞台に向って頻りに罵声を浴びせかけ始めた。....
「雨」より 著者:織田作之助
り/\と集りかけた聴衆の前で簾を下したまゝ語らされたが、沢正と声がかゝったほどの
熱演で、
熱演賞として湯呑一個をもらった。その三日後に、急性肺炎に罹り、かなり良い....