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熾盛
「熾盛〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
熾盛の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「語られざる哲学」より 著者:三木清
。しかしながら罪を感ずる心はまたやがて神を求める心でなかろうか。罪悪深重、煩悩|
熾盛《しせい》の私たちがあればこそいよいよ仏の大悲大願のほども知られるのではなか....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
殪《たお》し獅感じてガイに随うこと忠犬のごとしとある。仏経には竜は瞋恚《しんい》
熾盛《しじょう》の者といえるごとくいずれの国でも竜猛烈にして常に同士討ちまた他の....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
じた権力に対する反抗心、等々が、「歎異抄」を一貫して流れている思想によって、煩悩
熾盛・罪悪深重の自覚を呼びさます機縁となっているせいなのかもしれない。すべてそう....
「南国太平記」より 著者:直木三十五
の耳に、明瞭に聞え、つづいて
「火相は、これ、煽がずして自然に燃え、無烟にして、
熾盛、諸障蔽うことなし」
と、叫んだ玄白斎の声が響いた。人々は、沈黙して、次を....
「親鸞」より 著者:三木清
は老少善悪のひとをえらばず、ただ信心を要とすとしるべし。そのゆへは罪悪深重、煩悩
熾盛の衆生をたすけんがための願にてまします。しかれば本願を信ぜんには、他の善も要....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
必死な祈祷も一様でなく、仏眼金輪五壇ノ法とか、一|字五|反孔雀経とか、七|仏薬師
熾盛光、五大|虚空蔵、六観音、八字文殊、金剛童子ノ法などという、およそ聞くだに凄....