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燕楽
「燕楽〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
燕楽の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「崔書生」より 著者:田中貢太郎
つけて、嫌われないようにしなくてはなりません」 崔は女と夫婦になって夢のような
燕楽の日を送った。崔が酒に飽いて窓に凭って立っていると、貴婦人がきた。 「賭をし....
「仮装人物」より 著者:徳田秋声
合にも、手をひろげて彼女を待っているものとしか思えなかった。 「先生、私よ。今|
燕楽軒にいるのよ。ちょっと来て。すぐよ。」 彼女は命令するように言うのだったが....
「死までを語る」より 著者:直木三十五
られたのである。 この上京した夜、勝手の知った本郷へ、一人で出てきた所が、今の
燕楽軒の前で、書生と、職人の喧嘩があった。 「何っ」 と、叫ぶと、職人が、諸肌....
「新版 放浪記」より 著者:林芙美子
いたのだ。誰かに甘えて、私もおしる粉を一緒に食べる人をさがしたいものだ。四人は、
燕楽軒《えんらくけん》の横の坂をおりて、梅園と云う待合のようなおしる粉屋へはいる....
「沙漠の古都」より 著者:国枝史郎
わずかに置かれた鉢植えの薔薇さえ、その色も艶も萎れていた。 中央停車場に程近い
燕楽街の十番地に、木立の青葉に蔽われて巍然と聳えている
燕楽ホテルの、三階の一室に....
「放浪記(初出)」より 著者:林芙美子
てしまった。 誰かに甘えて、私もおしる粉を一緒に食べる人をさがすかな。四人は、
燕楽軒の横の坂をおりて、梅園と云う、待合のようなおしる粉屋へはいる。黒い卓子につ....
「八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
へ出て菊坂あたりから板橋街道へ出たものらしい。円塚山はこの街道筋にあるので、今の
燕楽軒から白十字・パラダイス・鉢の木が軒を並べるあたりが道節の寂寞道人肩柳や浜路....
「日本料理の要点」より 著者:北大路魯山人
であってはできないのである。 料理屋に来て、美味とその趣向を楽しむ者、いわゆる
燕楽(注・酒盛りをして楽しむこと)を目的とする客の食道楽話の中には、ときどき料理....