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「燕石〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

燕石の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
神社合祀に関する意見」より 著者:南方熊楠
の神体は合祀のみぎり先方へ渡さず隠しありしゆえ、復社の一刹那すでに帰り居たまう。燕石|十襲《じっしゅう》でこの神主の所行笑うに堪えたり。この他にも合祀の際、偽神....
仇討禁止令」より 著者:菊池寛
人集っていた。 小泉主膳は、長州の高杉晋作が金刀比羅宮の近くにある榎井村の日柳燕石の家に滞在していたとき、二、三度面会して以来、勤王の志を懐き、ひそかに同志を....
十二支考」より 著者:南方熊楠
蚓を過ぎず、行は蛇に類せず、宛転《えんてん》甚だ鈍し、またこれを山蚓という〉。『燕石雑志』に、日向の大|蚯蚓《みみず》空中を飛び行くとあるは、これを擬倣したのか....
十二支考」より 著者:南方熊楠
め》状とも三角形ともいう。佩ぶれば姙婦に宜しという石どもについては、余未刊の著『燕石考』に詳述したが、その一部分を「孕石《はらみいし》の事」と題して出し置いた。....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
それを知るべく、いかなる参考書によったらいいかということの思案でした。 「曲亭の燕石雑志《えんせきざっし》なんぞにありゃしないか、あれは物識《ものし》りだから」....
明治十年前後」より 著者:淡島寒月
頃――明治十三、四年頃――湯島へ移り、図書館で読書している間に、草双紙を読み、『燕石十種』(六十冊)――これは達磨屋吾一が江戸橋の古本屋で写生して、東紫(後で聞....
長吏名称考」より 著者:喜田貞吉
義は徂徠の「南留別志」に、張里の誤りなるべしとある。張里は馬医者の事だという。「燕石雑志」には、「鎌倉将軍の時に穢多の長を長吏と云ひけり」とあるも確かな出所を知....
志士と経済」より 著者:服部之総
都の雲浜、大和五条の森田節斎《もりたせっさい》、讃岐琴平《さぬきことひら》の日柳燕石《くさなぎえんせき》(これは思想家で博徒の親分だった)、江戸の大橋訥庵《おお....
随筆 私本太平記」より 著者:吉川英治
も作って、しごく平凡にまた平和に天寿を全うしたろうにと思われる。その点、かの日柳燕石が、楠公の詩に「過マツテ武人ニ生レ」と歌っているのは、偶像楠公にいささか人間....