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燗鍋
「燗鍋〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
燗鍋の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「新釈諸国噺」より 著者:太宰治
たたいて手拍子をとり、うたい終って、立つ鳥あとを濁さず、昔も今も武士のたしなみ、
燗鍋、重箱、塩辛壺など、それぞれ自分の周囲の器を勝手口に持ち出して女房に手渡し、....
「敵討札所の霊験」より 著者:三遊亭円朝
から、温まる様に是れを上げたいものだ、己がこしらえるからお前味噌で溜りを拵えて、
燗鍋の支度をして呉んな」 とこれから亭主が料理をしてちゃんと膳立ても出来ました....
「濁酒を恋う」より 著者:佐藤垢石
とになれば、私は濁酒でやろうかと考えている。濁酒の味も捨てたものではない。濁酒を
燗鍋で温めて飲むのも風雅なものだ。私の子供の時分には故郷の村の人々は自家用の醪を....
「水面に浮んだ女」より 著者:田中貢太郎
って来た。婢は手に何か持っていた。 「若旦那様、奥様からこれを」 婢は右の手に
燗鍋と盃を持ち、左の手に肴を盛った皿を持っていた。 「ごたいくつでございましょう....
「参宮がえり」より 著者:田中貢太郎
へ往ったが、すぐ一つの膳へ魚の煮たのを盛った皿や、飯のつけてある茶碗などを乗せて
燗鍋といっしょに持って来た。 「これはありがたい、この舟は他の舟と違うて、姐さん....