燻ぶる[語句情報] » 燻ぶる

「燻ぶる〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

燻ぶるの前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
踊る地平線」より 著者:谷譲次
にその時のことを話した。 『火よりも煙りが恐ろしいのです。それはまるで古帽子から燻ぶる反動思想のように――。』 しかし彼の聴手はフランシス・スワン夫人だけだっ....
十二支考」より 著者:南方熊楠
安朝の末頃まで田舎で蚕室の掃き初《ぞ》め式の帚に小松を添えて鼠どもグズグズいわば燻ぶるぞと脅かしたのだ。 フレザーの『金椏篇』初板三章に、農家が恩威並び示して....
沙漠の古都」より 著者:国枝史郎
どは大概枯れた。 無尽蔵にいる兎や狐を狩り取ることもいと容易すければ、その肉を燻ぶることも焼くことも大して手間は取らなかったが、私の目指す森林の奥まで持ち運ぶ....