» 燻ぼ

「燻ぼ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

燻ぼの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
婦系図」より 著者:泉鏡花
ばらばら古本がある中の、表紙の除れた、けばの立った、端摺の甚い、三世相を開けて、燻ぼったカンテラの燈で見ている男は、これは、早瀬主税である。 何の事ぞ、酒井先....
山羊髯編輯長」より 著者:夢野久作
だ。二十七八の出来|盛りだ。これ程の男前の気取屋が、コンナ片田舎のチャチな床屋に燻ぼり返っている。……おかしいな……妙だな……と男ながら惚れ惚れと鏡越しに見恍れ....
陳宝祠」より 著者:田中貢太郎
四辺が一層暗くなってきた。杜陽はおどろいて梢のほうを見た。陽が暮れて碧い空が燻ぼり、山の尖りももう見えなかった。其処には一つの石が犬の蹲ったように朽葉の中か....
巴里祭」より 著者:岡本かの子
の腕を引き立てゝ人を掻き分けながらルュ・ド・ラップの横町へ入って行った。 ただ燻ぼれて、口をいびつに結んで黙りこくってしまったような小さい暗い家が並んでいた。....
露肆」より 著者:泉鏡花
着けたものであろう。 この坊様は、人さえ見ると、向脛なり踵なり、肩なり背なり、燻ぼった鼻紙を当てて、その上から線香を押当てながら、 「おだだ、おだだ、だだだぶ....