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「燿〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

燿の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
白髪小僧」より 著者:杉山萠円
扨《さて》眼が覚めて気が付けば、この身は矢張|旧《もと》のまま。 十幾年の栄《えよう》をば、只片時の夢に見た、 枕に響く波の音、窓に吹き込む風の声、 ....
西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝」より 著者:三遊亭円朝
、九尺の所に内玄関と称えまする所があります。実に立派な構えで、何一つ不自由なく栄栄華は仕ほうだいでございます。それには引換え清水助右衞門の忰重二郎は、母|諸共....
春昼」より 著者:泉鏡花
ま一人の足下を閃いて、輪になって一ツ刎ねた、朱に金色を帯びた一条の線があって、赫として眼を射て、流のふちなる草に飛んだが、火の消ゆるが如くやがて失せた。 赤....
かんかん虫」より 著者:有島武郎
の隙を窺って、鈎の先で船室小盗でもするのが関の山だ。何うなるものか。女って獣は栄栄華で暮そうと云う外には、何一つ慾の無え獣だ。成程一とわたりは男選みもしようし....
天守物語」より 著者:泉鏡花
く飛連れてあたりに舞う。雷やや聞ゆ。雨|来る。 薄 (薄暗き中に)御覧、両眼|赫と、牙も動くように見えること。 桔梗 花も胡蝶もお気に入って、お嬉しいんでござ....
海神別荘」より 著者:泉鏡花
ちっとも価値がないのです。 公子 それは不可ん。(卓子を軽く打って立つ)貴女は栄が見せびらかしたいんだな。そりゃ不可ん。人は自己、自分で満足をせねばならん。人....
独本土上陸作戦」より 著者:海野十三
土上陸用の新兵器は、目下|続々と建造されつつあるのですな」 ゴンゴラ将軍の瞳がいた。 「その建造は、二週間前に終った。それから、搭乗員の募集にちょっと手間ど....
七宝の柱」より 著者:泉鏡花
経、並に判官贔屓の第一人者、三代|秀衡老雄の奉納した、黄紙宋板の一切経が、みな黒の珠玉の如く漆の架に満ちている。――一切経の全部量は、七駄片馬と称うるのである....
○○獣」より 著者:海野十三
呆れる間もなく、二つの大怪球は煙のように消えてしまった。と同時に、照空灯のようにいていた赤光も、どこかに見えなくなった。ただあとには、さらに高い怪音が、ビビビ....
草迷宮」より 著者:泉鏡花
ます、はい、どうぞお前様持たっせえて、ついでにその法衣着さっせえ姿から、光明|赫と願えてえだ。」 僧は燭を取って一足出たが、 「お爺さん、」 と呼んだのが....
灯明之巻」より 著者:泉鏡花
いたように燦然とする。葛上亭長、芫青、地胆、三種合わせた、猛毒、膚に粟すべき斑※と招いていた。 「――こっちを襲って来るのではない。そこは自然の配剤だね。人が....
方子と末起」より 著者:小栗虫太郎
で、貂のような、空の浮き雲をうっとりと眺めている。その、烈しい空、樹海は、緑の晃をあげ、燃えるような谿だ。 (末起がくる、末起を抱いて、あたらしい生活がはじま....
血ぬられた懐刀」より 著者:国枝史郎
勢は解っていた。 「もしものことがあろうものなら、潔よく自害をいたします」 九の星の紋所の付いた、懐刀をお紅は秋安に示して、そういうことを云ったりした。 ....
歌の円寂する時」より 著者:折口信夫
古典に近づく事は、文学者としてはわるい態度ではない。けれども、其も、断片知識の衒や、随筆的な気位の高い発表ばかりが多いのでは困る。唯の閑人の為事なら、どうでも....
卵塔場の天女」より 著者:泉鏡花
、そら、お篝じゃ、お祭じゃ、家も蔵も、持ってけ、背負ってけ。」 などと喚く。赫たる大蟹を篝火は分ったが、七分八分は値段ではない、肉の多少で、一貫はすなわち十....