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父ちゃん
「父ちゃん〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
父ちゃんの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「深夜の市長」より 著者:海野十三
かア……」 「うん、それもおじさんにゃ深刻に響くよ。……ねえ、絹坊一体お前の、お
父ちゃんは無いのかい」 「お
父ちゃんは一人いるんだってよ。でもあたいはお
父ちゃん....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
った。 「お父さん、危いわよ」 真弓が立って、気の毒な父の手をとった。 「お祖
父ちゃん。先刻、大きな自動車が二つも続いて通ったよ。そいでネ、綺麗な箱を、おっこ....
「わが町」より 著者:織田作之助
君枝はシュンとして、笑わなかった。 「難儀な子やなあ。笑いんかいな」 「わてのお
父ちゃんやお母ちゃんどこに居たはんねん?」 「こらもう、わいも人情噺の方へ廻さし....
「光の中に」より 著者:金史良
も行こうね」 「…………」 「どうしたんだね、君もお母さんを連れて来たらいいよ。
父ちゃんでも構わない、どなたか父兄の方が来て承諾すればいいことになっているからね....
「夜叉ヶ池」より 著者:泉鏡花
い、こんなもの。(見返る。) 百合 太郎がちょっとお見送り。(と袖でしめつつ)小
父ちゃんもお早くお帰りなさいまし、坊やが寂しゅうございます。(と云いながら、学円....
「みさごの鮨」より 著者:泉鏡花
水晶のような※った目は、一杯の涙である。 小春は密と寄添うた。 「姉ちゃん、お
父ちゃんが、お
父ちゃんが、目が見えなくなるから、……ちょっと姉ちゃんを見てえって....
「黒百合」より 著者:泉鏡花
父は最後の目的の水の泡になったのに、落胆して煩い着いたが、滝太郎の舌が廻って、祖
父ちゃん祖
父ちゃん、というのを聞いて、それを思出に世を去った。 後は母親が手一....
「蛍」より 著者:織田作之助
れて、礼を言いますと頭を下げると、椙は、さアお母ちゃんといっしょに行きまひょ。お
父ちゃんも今|堅儀で、お光ちゃんの夢ばっかし見てはるえ。あっという間にお光を連れ....
「昨日・今日・明日」より 著者:織田作之助
めて、 「ミネちゃん、おっさんの子になるか」 「なる。おっちゃん、ミネちゃんのお
父ちゃんやな。ほな、ミネちゃんのお母ちゃんは……?」 「…………」 赤井は鉛の....
「「太平洋漏水孔」漂流記」より 著者:小栗虫太郎
「そうだよ。だが、もうじきに帰してやるからね。ときに、坊やはどこの子だね」 「お
父ちゃんは、日本人でジョリジョリ屋だい」 「ジョリジョリ※ ああ理髪屋さんだね。....
「昔のことなど」より 著者:上村松園
、二つか三つくらいだったお園さんがちょこちょことその茶の間から出て来られて、「オ
父ちゃん、じっとしとおいや」と櫛で頭の毛を梳かれると先生は「ああこそばいこそばい....
「ジャズ狂時代」より 著者:小野佐世男
のは、人気者のボードビリヤン、トニー・谷。 「レディーアンド・ジェントルマン、お
父ちゃん、お母ちゃん……」 ドッとわき起る笑声、早やポッポちゃんは、感激のあま....
「二葉亭余談」より 著者:内田魯庵
方でも父の秘蔵を呑込んで、先年死んだ長男の玄太郎が五ツ六ツの悪戯盛りにも「あれは
父ちゃんのおにゃん子」といって指一本も決して触れなかった。 この猫は主人の寵愛....
「あらしの前の木と鳥の会話」より 著者:小川未明
弓を手に持っていました。 二人は、そこにあった小舎の中に、身を隠しました。 「
父ちゃん、さびしいの。」と、子供はいいました。 「ああ、さびしい。」 「
父ちゃん....
「わが町」より 著者:織田作之助
い、往生して、次へ次へ廻すいうおもろい話やぜ。さあ、笑いんかいな。」 「わてのお
父ちゃんやお母ちゃん何処に居たはるねん。」 「こらもう、人情噺の方へ廻さして貰う....