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「父島〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

父島の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
地球を狙う者」より 著者:海野十三
の手になるメモには果して何が秘められていたか? これは世界最大の恐るべき戦慄だ!父島を南に 「おいボーイ君。この汽船《ふね》は、ガソリンの切符をなくしでもしたの....
縮図」より 著者:徳田秋声
こともありますが、下手まごつくと蛮人にやられますね。」 彼らは往きには小笠原の父島から、硫黄ヶ島を通り、帰りにはフィリッピンから台湾方面を廻って九州へ帰航する....
微笑」より 著者:横光利一
か。憲兵はついて来ていないの。」と梶は栖方に家を出る前|訊ねてみた。 「きょうは父島から帰ったばかりですよ。その足で来たのです。」 栖方の発音では父島が千島と....
空襲下の日本」より 著者:海野十三
、伊豆七島の八丈島には、海軍の八丈島航空隊、その南方、更に六百キロの小笠原諸島の父島に、大村航空隊がある」 「ははア、随分海軍の航空隊って、太平洋の真中の方にあ....
無人島に生きる十六人」より 著者:須川邦彦
につれて、やって来た。そして、水夫長と、元気な会員の川口と、泳ぎの達者な帰化人の父島が、つぎつぎに船にやって来た。そして、手近なうく物を海へ投げこむと、ざあっ、....
荒磯の興味」より 著者:佐藤惣之助
て、そういう荒磯の底を覗くと、魚の生態というものがよく解る。私は小笠原の母島から父島へかけて、三週間ばかり磯釣をした時に、透明度の高い海底をよく覗いて、三十二種....
昭和遊撃隊」より 著者:平田晋策
人は、奇々怪々な大佐の言葉に、驚きの眼を見あわした。 ○ 小笠原の父島に、旭山《あさひやま》の要塞があることは知っている。しかし、父島要塞の北に、....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
とし。この地、黒奴多く居住す。その港口に一大巨巌の波心に突起せるあり。わが小笠原父島の港口に似たり。これを鳥巌と名づく。けだし、その形より出でたる名称ならん。そ....
汽船が太平洋を横断するまで」より 著者:服部之総
、香港、上海、那覇とたどってそこからいよいよ江戸湾へ乗入れる前に、まず小笠原群島父島へ立寄って、殖民代表米人某から貯炭所用地百六十五エーカーを買入れている。 ....
黒船来航」より 著者:服部之総
た。だからペリーは第一ばんに沖繩にいき、那覇《なは》を根拠地にして小笠原へ行き、父島に貯炭所にあてる土地まで買って日本が開国しない場合は父島をあるいは沖繩を仲つ....
フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
た北国の野菜畠の外光はどんなに爽快だろう。そうした畠の斜面は。 かつて小笠原の父島にいた時、私は朝となく、夕べとなく、この赤いトマトを食べ恍れていたものだ。だ....