父称[語句情報] » 父称

「父称〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

父称の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
外套」より 著者:ゴーゴリニコライ
指定してあるからである。 アカーキイ・アカーキエウィッチ――ロシア人の名前には父称といって自分の父の名に一定の語尾を附したものが添えられる。名前に父称をつけて....
マリア・バシュキルツェフの日記」より 著者:宮本百合子
う特別な境遇が一層フランス語を彼女の言葉にした。それで、自分の名もフランス流に、父称を略して呼ぶようになったのであった。 マリアは、はじめ声楽家になって、自分....
社会と人間の成長」より 著者:宮本百合子
をお父さんとは呼ばない、そのお父さんを、たとえばミハイロ・ミハイロヴィッチという父称で呼んで、そして話しているのです。不思議に思っていたら、お父さんはそれに気が....
カラマゾフの兄弟」より 著者:ドストエフスキーフィヨードル・ミハイロヴィチ
ーチエヴナはその子供を育てることになった。洗礼を授けてパーヴェルと命名されたが、父称は誰いうとなく、フョードロヴィッチと呼ばれるようになった。フョードル・パーヴ....
」より 著者:神西清
チ、君はまだいてくれたね。じつは階上で訊くのを忘れたんだが、ここの郡会議長の名と父称を君は知らないかね?」 「アンドレイ・スタニスラヴォーヴィチ。そう……」 「....
はつ恋」より 著者:神西清
ルです」と、わたしは立ち上がって、興奮のあまり舌をもつらせながら答えた。 「で御父称は?」 「ペトローヴィチです」 「まあ! わたしの知合いに警察署長をしている....