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爺むさい
「爺むさい〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
爺むさいの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「永日小品」より 著者:夏目漱石
今日《こんにち》でも、それを思い出すと下等な心持がしてならない。そうして、あれが
爺むさい福田先生でなくって、みんなの怖《こわ》がっていた校長先生であればよかった....
「雪之丞変化」より 著者:三上於菟吉
当ての、乏《とぼ》し気な店だ。
夜が明けたので、もう客が杜絶《とだ》えると見た
爺むさい老人が――いま店をしまおうとするところへ、闇太郎は、ずっとはいった。
「....
「神秘昆虫館」より 著者:国枝史郎
。 「なにさなにさ風だって吹く、どこかへ飛ばされて行ったんだろう」こう云ったのは
爺むさい小男、他ならぬ寿老人の星右衛門。 「さっき浅草で拾ったのは、これも桔梗様....
「霧陰伊香保湯煙」より 著者:三遊亭円朝
したとか云うので、実家へも帰られないので此様な汚ない空家を借りて世帯を持たして、
爺むさいたッてお前さん茅葺屋根から虫が落ちるだろうじゃアないか、本当に私を退した....
「天衣無縫」より 著者:織田作之助
、はれぼったい瞼をちょっと動かす、――そんな仕種まで想像される、――一口に言えば
爺むさい掛け方、いいえ、そんな言い方では言い足りない。風采の上がらぬ人といっても....