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「片付ける〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

片付けるの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
を笑顔で迎えた。 「いらっしゃいまし。朝晩は急に冬らしくなりました」 「もう店を片付けるのじゃあねえか」 「いえ、まだでございます。どうぞ御ゆっくりお休み下さい....
玉藻の前」より 著者:岡本綺堂
就いているらしかった。しかし怖ろしい墓場へ踏み込んで、その亡骸《なきがら》を取り片付ける者もなかったので、彼はそのままにいつまでも捨てて置かれた。そのうちに寒い....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
お国はもう寝てはいられなくなって、次八と一緒に店の戸をあけ放した。お国は寝道具を片付ける。次八は表を掃く。そのあいだにも一種の不安がお国の胸を陰らせた。平七はと....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
の身分を大抵察しているらしかった。 「そこで、くどいことは云わねえ、手短かに話を片付けるが、おまえさんは死んだ若い師匠とどうかしていたんだろうね」 弥三郎の顔....
綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
に降って来る。 往来の人々はあわてて逃げる。家々では慌てて雨戸をしめる、干物を片付ける。周章狼狽、いやもう乱痴気騒ぎであるが、その夕立も一時間とはつづかず、せ....
大脳手術」より 著者:海野十三
もりでいたところ、珠子はそれに反対だった。同棲するには準備もいることだし、旧居を片付けるためにも時間を要するから、大体あと五週間の余裕を置いてくださらないと訴え....
太平洋雷撃戦隊」より 著者:海野十三
がある。直に発令所へ集合ッ!」 皆、手にしていたシャツも手紙も、素早く箱の中へ片付けると、ドヤドヤと立ち上って発令所の方へ駈足です。何しろエンジンとエンジンの....
桃のある風景」より 著者:岡本かの子
丁度、年頃もその説を当嵌めるに妥当である。しかし、私はそう答えながら、ものごとを片付けるなら一番あとにして下さいと頼む。それほど私には、片付けられるまでの途中の....
探偵夜話」より 著者:岡本綺堂
もないらしかった。 「やあ、わざわざ御苦労。なに、こんな小さな家だから、なんにも片付けるほどの家財もない。」 大尉は笑いながら二人を茶の間に通した。全体が五間....
世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
をつづけていた。 そのうちに食事の知らせがあったので、彼女は立って刺繍の道具を片付けるときに、なんの気もなしにまたもや街のほうをながめると、青年士官はまだそこ....
火薬庫」より 著者:岡本綺堂
もないらしかった。 「やあ、わざわざ御苦労。なに、こんな小さな家だから、なんにも片付けるほどの家財もない。」 大尉は笑いながら二人を茶の間に通した。全体が五間....
人狼」より 著者:岡本綺堂
ぬうちに早くお帰りなさい。 二人 あい、あい。 (おあさとおつぎは仕立物を早々に片付ける。) 二人 では、あした又お稽古にまいります。(おいよとお妙に会釈して縁....
明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
でであるが、劇場側でもまたその註文に応じるように、何でもハイスピードでばたばたと片付けることを工夫するようになって来た。わたしたちのような老人の眼から観ると、今....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
歩いて行く都合ですから少しも早く出たらよかろうというのでその人と共に彼らの荷物を片付ける前から茶を飲んでそのテントの在る辺を出てだんだん東南の方へ進んで参りまし....
仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
で、無意識ではあれ、自然と歩き出したのです。それを反射運動とか、本能とかの言葉で片付けるなら、その反射運動こそ、またその本能も理想的のものだとして置きましょう。....