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片仮名
「片仮名〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
片仮名の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い：新字新仮名]
「義血侠血」より 著者:泉鏡花
骸《しがい》のかたわらに出刃庖丁《でばぼうちょう》が捨ててあった。柄《え》の所に
片仮名《かたかな》のテの字の焼き印のある、これを調べると、出刃打ちの用《つか》っ....
「蠅男」より 著者:海野十三
トコて、どう書くんや」 「ハエは夏になると出る蚊や蠅の蠅だ。オトコは男女の男だ。
片仮名で書いた方が書きやすい」 「うへーッ、蠅男！ するとこれはあの新聞に出てい....
「自叙伝」より 著者:大杉栄
、西方の何とか、南方の何とか、北方の何とか、というようなことがあって、呪文めいた
片仮名の何だか訳のわからんことの書きつづけられた妙なものだった。そしてその最後に....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
が、お染風の名は第一回限りで絶えてしまった。ハイカラの久松に※りつくには、やはり
片仮名のインフルエンザの方が似合うらしいと、私の父は笑っていた。そうして、その父....
「獄中記」より 著者:大杉栄
して、半紙に何か書いたものを見せている、それには、 「ケンコウヲイノル。」 と
片仮名で大きく書いてあった。僕は黙って頷いて見せた。男三郎もいつものようににやに....
「カンカン虫殺人事件」より 著者:大阪圭吉
チの関東煮としてある方ではなく、その裏側のレッテルに、ヨの字を冒頭にした幾つかの
片仮名が、ゴテゴテ小いさく並んでいたのを思い出したんだ。で、早速取り出して穢れを....
「暗号の役割」より 著者:海野十三
ろ、これは彼を昂奮させずには置かなかった。すなわち一枚の紙に書かれた全部は、悉く
片仮名ばかりの文章であり、一度読み下してみると、それが正に暗号文であることがはっ....
「宇宙戦隊」より 著者:海野十三
てきた帆村は、中尉から渡された受信紙の上に目をおとすと、それは鉛筆の走り書きで、
片仮名がかいてあり、その横に漢字をあてて書きそえてあった。 “……高度二万八千メ....
「火星兵団」より 著者:海野十三
、ナカデマツ」
たずねるものはこの先にある、われわれは中で待つ――と、砂の上に
片仮名で書いてあったのだ。
たずねるものというのは、洞窟への入口のことであろう....
「太平洋魔城」より 著者:海野十三
（おや、なにか字を書いているようだぞ！） 気がついた。よく見ると、それは日本の
片仮名だった。 「アナタハ、ニッポンジンカ。ワタクシモ、ニッポンジンダ」 「ほほ....
「獏鸚」より 著者:海野十三
ナイノ、ダマシタノネ、ソトハサムイワ、マサニ、オオサム……」 と一度例の文句を
片仮名で書いた。 それから別の紙をとりあげて、また鉛筆を走らせたが、意外にもそ....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
た。 その紙片は十数通の無線電信の受信紙であった。 大尉は一番上の受信紙の、
片仮名文字の電文を口の中で読みくだした。 「ヒコートウノコージハオモイノホカハヤ....
「白金之絵図」より 著者:泉鏡花
りかけ二銭とある……場末の町じゃな。ははあ煮たて豌豆、古道具、古着の類。何じゃ、
片仮名をもってキミョウニナオル丸、疝気寸白虫根切、となのった、……むむむむ疝気寸....
「淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
なのは今日の帝展どころでなかった。油画の元祖の川上冬崖は有繋に名称を知っていて、
片仮名で「ダイオラマ」と看板を書いてくれた。泰山前に頽るるともビクともしない大西....