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片品川
「片品川〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
片品川の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「真田幸村」より 著者:菊池寛
来、徳川家といろいろ意地が重っているのである。 上州の沼田は、利根川の上流が、
片品川と相会する所にあり、右に利根川左に
片品川を控えた要害無双の地であるが、関東....
「山吹の花」より 著者:豊島与志雄
奥日光の丸沼温泉。上越線の沼田駅から十二里。バスで、畑中の道を走り、峠を越して、
片品川の岸に出で、川を遡り、鎌田町から右へ切れて、渓流ぞいに進み、白根温泉を過ぎ....
「花咲ける石」より 著者:坂口安吾
知れない。惜しむべき失敗であった。時に房吉四十二である。 山崎らは房吉の屍体を
片品川に投げこみ、何食わぬ顔、酒宴に興じていたが、藩の役人には手をまわしておいた....
「雪代山女魚」より 著者:佐藤垢石
燧岳の西を流れる只見川の岩魚は、この頃ようやく冬の眠りから覚めたくらいであろう。
片品川の本流と、根羽川には山女魚と岩魚混じりで大ものがいる。鳩待峠の方から、冷た....
「食べもの」より 著者:佐藤垢石
みることができない地方であったという例え話である。実際はそれほどでもあるまいが、
片品川の畔の追貝付近や、尾瀬に近い戸倉あたりは、昔から水田に乏しく、歌留多ほどの....
「魔味洗心」より 著者:佐藤垢石
ある。古生層の岩から滴り落ちる水には、鮎の好む上等の水垢が育つのである。 わが
片品川の上流にも、広くはないが古生層がある。その上は、激端の連続だ、鼻高々と自慢....
「鰍の卵について」より 著者:佐藤垢石
ってしまうのではないだろうか。それはともかくとして、奥利根水系の東谷川、薄根川、
片品川、赤城大沼の出尻の南雲沢などで、鰍の卵を用い、大いに釣果をあげて喜んだのは....
「莢豌豆の虫」より 著者:佐藤垢石
。けれど、この魚を釣るには、一方ならぬ苦労を重ねるのだ。 先年、利根川の支流、
片品川の奥へ山女魚釣りに行ったことがあった。
片品川の上流は、戸倉で鳩待峠の方から....
「利根の尺鮎」より 著者:佐藤垢石
のである。岩本には、利根川随一の名人、茂市がいまなお達者で釣っている。 支流の
片品川へも分けいった。
片品川は尾瀬沼に近い山々に水源を持つ、清冽の水を盛った滔々....
「水と骨」より 著者:佐藤垢石
北方へ向いて流れ出すが、尾瀬沼の森林中に源を持って南方を指して流れいく利根の支流
片品川の方が水温が低いのである。 遠く加賀の白山の裏川から源を発する射水川、越....
「水の遍路」より 著者:佐藤垢石
を帯のように百里あまりも悠々と旅してゆく利根川のことはここに説明するまでもない。
片品川、赤谷川、湯桧曽川、谷川、宝川、楢俣川、薄根川、大尻川、根利沢、砂沢、南雲....
「皇海山紀行」より 著者:木暮理太郎
川ハ源ヲ皇開山間ニ発シ、千屈万曲、本村ノ西南ヲ流レ、大楊村トノ地勢ヲ両断シ、終ニ
片品川ニ注入ス。 また瀑布の欄に、 猪子鼻滝、所在木村字猪子鼻。高三十丈、闊七間....
「秋の鬼怒沼 」より 著者:木暮理太郎
等の山を屏風の如く立て廻して其処に驚く可き色彩の世界が展開していた。 満谿――
片品川上流の粘沢、柳沢、中岐沢の一部――を埋むる闊葉樹の大森林は、見渡す限り赤と....