片山里[語句情報] » 片山里

「片山里〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

片山里の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
青蛙堂鬼談」より 著者:岡本綺堂
の種の怪談と少しく類を異にするものだと思ってもらいたい。 わたしの郷里は九州の片山里で、山に近いのと気候のあたたかいのとで蛇の類がすこぶる多い。しかしその種類....
夜叉ヶ池」より 著者:泉鏡花
…暑さは強し……貴方、お身体に触りはしますまいかと、――めしあがりものの不自由な片山里は心細い。私はそれが心配でなりません。 晃 流が細ったって構うものか。お前....
錦木」より 著者:宮本百合子
こ、きりょうのくらべっこ、をしてよろこんで居るので有る。 (二)片山里に住むとは云え風流ごのみは流石《さすが》京の公卿、広やかな邸の内、燈台の影....
瘠我慢の説」より 著者:石河幹明
結末と共に進退を決し、たとい身に墨染の衣を纒わざるも心は全く浮世の栄辱を外にして片山里に引籠り静に余生を送るの決断に出でたらば、世間においても真実、天下の為めに....
遠野の奇聞」より 著者:泉鏡花
、狼は、木曾街道にもその権威を失いぬ。われら幼き時さえ、隣のおばさん物語りて――片山里にひとり寂しく棲む媼あり。屋根傾き、柱朽ちたるに、細々と苧をうみいる。狼、....