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片手上段
「片手上段〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
片手上段の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「南国太平記」より 著者:直木三十五
の横へ廻った。一人の近侍は、鞘ぐるみ、刀を抜いて――馬上の久光へ斬りかかろうと、
片手上段で、飛びかかった広岡の刀を払った。
小太郎は、久光の顔に、狼狽と、恐怖....
「鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
角。 いつまで周馬の現われぬのに業をにやして、もう我慢ができないというふうに、
片手上段で飛び下りたが、早くも弦之丞、剣下を交わしてしまったのみか、裾を払って、....
「鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
裂いた。たじろぐ隙に、弦之丞は、死骸のつかんでいる鞘をとり、それを下段に、白刃を
片手上段に持って、四、五たび廃寺の廊下を駆け廻っていたが、やがて、お綱の姿をチラ....