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片糸
「片糸〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
片糸の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十二支考」より 著者:南方熊楠
小児が、むつかしくぐずり掛かるところへ、迷宮様に道筋を引き廻した図や、縺れ解けぬ
片糸を手渡せば、一心不乱にその方をほどきに懸る内、最初思い立ちいた小理窟は、忘れ....
「死者の書」より 著者:折口信夫
反射が蔀を越して、女部屋まで来るばかりになった。茎を折っては、繊維を引き出し、其
片糸を幾筋も合せては、糸に縒る。 郎女は、女たちの凝っている手芸を、じっと見て居....
「源氏物語」より 著者:紫式部
き涙の玉の緒に長き契りをいかが結ばん と返しを書いて出した。「逢はずば何を」(
片糸をこなたかなたに縒りかけて合はずば何を玉の緒にせん)と薫は歎かれるのであるが....