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「片言隻句〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

片言隻句の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
法窓夜話」より 著者:穂積陳重
overb is condensed popular wisdom)である。故に片言隻句の中にも深遠なる真理を含んでいるものが少なくない。「諺は神の声なり」(P....
名人上手に聴く」より 著者:野呂栄太郎
ある。 われわれがマルクス、レーニンの学説を研究するのは、マルクス、レーニンの片言隻句《へんげんせっく》を暗記したり、その理論を公式的に鵜呑みにすることではな....
安吾巷談」より 著者:坂口安吾
邪教の教祖と見なしてすらいるのである。邪教といっても、教祖であるからには、立派な片言隻句も数多く残しているが、邪教であることには変りがない。 シュルレアリズム....
街はふるさと」より 著者:坂口安吾
人間はなかなかもって白骨じゃアありませんや。だが、長さんほどの水ムシともなれば、片言隻句、人生すべてこれ白骨ではありませんか。ねえ。長さん。あなた、なんのために....
可能性の文学」より 著者:織田作之助
うもおかしいことではないか。しかも、一たび神様となるや、その権威は絶対であって、片言隻句ことごとく神聖視されて、敗戦後各分野で権威や神聖への疑義が提出されている....
猫と杓子について」より 著者:織田作之助
が文豪と称せられ、古典の仲間入りをして、文学の祭壇にまつりあげられ、この人たちの片言隻句はまるで文学の神様のような権威を与えられて、大正昭和の文学を指導して来ま....
小説 円朝」より 著者:正岡容
なって師匠の噺を聴きはじめた。聴くばかりじゃないあらゆる呼吸をば探りいれだした、片言隻句、咳ひとつでもそっくりそのまま採りいれてつかってしまうことにやぶさかでな....
二十歳のエチュード」より 著者:原口統三
まで、僕の演ずる行ないはすべて――善良な友よ。君たちに聞かせた、たあいない寝言の片言隻句に至るまで、小説に書かれるためのお茶番であるかもしれないのだよ。 ....
エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
た。――じっと傾けている耳には、内心深く、電光石火の暗算と、謀叛の有無の忖度と、片言隻句の暗示も聞き洩らすまいとする努力とが伴っていた。すぐ、さしあたってはなに....
読書と著書」より 著者:矢内原忠雄
精神・気魄は序文と結論だけではわからない。それは全篇を通じて流れて居り、時として片言隻句の間に溢れて居る。従って抄録・梗概、若しくは拾い読みは、多くの場合古典に....