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片鎌
「片鎌〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
片鎌の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「神鷺之巻」より 著者:泉鏡花
道俳人、小県の目にも、これを仰いだ目に疑いはない。薙刀の鋭き刃のように、たとえば
片鎌の月のように、銀光を帯び、水紅の羅して、あま翔る鳥の翼を見よ。 「大沼の方へ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
帽子《たてえぼし》の大兜《おおかぶと》に、鎧《よろい》、陣羽織、題目の旗をさして
片鎌鎗という道具立てが無いだけに、故実が一層はっきりして、古色が由緒の正しいこと....
「旅の旅の旅」より 著者:正岡子規
伊豆相模境もわかず花すゝき 二十余年前までは金紋さき箱の行列整々として鳥毛
片鎌など威勢よく振り立て振り立て行きかいし街道の繁昌もあわれものの本にのみ残りて....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
と、陣容を作って、武蔵のほうを睨めつけた。 宝蔵院衆の十数名は、みな槍だった。
片鎌の槍、ささ穂の槍、思い思いの一槍をかいこんで、黒衣のたもとを背にむすび、 「....