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「片鬢〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

片鬢の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
真景累ヶ淵」より 著者:三遊亭円朝
かろうなどと大騒ぎを致すものでございますのに、お累は半面紫色に黒み掛りました上、片鬢《かたびん》兀《はげ》るようになりましたから、当人は素《もと》より母親《おふ....
虞美人草」より 著者:夏目漱石
ぬ黒髪に、漣《さざなみ》の琥珀《こはく》に寄る幅広の絹の色が鮮《あざやか》な翼を片鬢《かたびん》に張る。 「さあ」と小野さんは隔たる人を近く誘うような挨拶《あい....
彼岸過迄」より 著者:夏目漱石
云って、千代子は鄭寧《ていねい》にその縮れ毛に櫛《くし》を入れた。それから乏しい片鬢《かたびん》を一束|割《さ》いて、その根元に赤いリボンを括《くく》りつけた。....
私本太平記」より 著者:吉川英治
禿鳶さん、という綽名もある。 鍛冶屋出なので、子供の頃、ふいごの火土に転んで、片鬢そッくり焼けただらしてしまったとかいう顔を、肥満した体躯に載ッけて、よくガミ....