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「版摺り〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

版摺りの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
新世帯」より 著者:徳田秋声
をして、そっと男の顔を見上げていた。新吉は外方を向いて、壁にかかった東郷大将の石版摺りの硝子張りの額など見ていた。床の鏡餅に、大きな串柿が載せてあって、花瓶に梅....
あの顔」より 著者:林不忘
らいのもので、はじめの片面に、名ある浮世絵師が淡彩で俳優の肖像《にがお》を描き、版摺りも、かなり精巧なものがすくなくなかった。 上庄は、芝居絵が好きで、ことに....
日は輝けり」より 著者:宮本百合子
たく臭い畳の上に、彼女は息もつかず突伏していたのであった。 何かの形と字を、木版摺りにした、気鎮めの禁厭の紙が、彼女の乱れた髪を見下すように、鴨居《かもい》に....
人魚謎お岩殺し」より 著者:小栗虫太郎
のは、薄汚い仕度部屋のなかで、車座になっていた。 ぐるりには大入袋や安っぽい石版摺りの似顔絵などが、一面に張られていて、壁地の花模様などは、何が何やら判らない....