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版籍
「版籍〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
版籍の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
年の二月を迎えるころは、半蔵らはもはや革新潮流の渦の中にいた。その勢いは、一方に
版籍奉還奏請の声となり、一方には神仏|混淆禁止の叫びにまで広がった。しかし、それ....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
本当で、木曾の人民の方が無理だと言いますかさ。なんでもわたしの聞いたところじゃ、
版籍奉還ということはだいぶ話が違う。版地民籍の奉還と言いましたら、土地も人民も朝....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
二、三人を置き学資を給して学問をさせていた位である。 この明治二年に諸藩一同は
版籍の奉還という事になって、旧藩主は改めて知事を命ぜられ、執政参政等を大少参事と....
「武鑑譜」より 著者:服部之総
で、さきに幕末から明治初年にかけての武鑑と書いたのを奇異に思われたむきもあろう。
版籍奉還がおこなわれた明治二年七月までは、幕府はなくなって朝廷が旧幕領を直轄した....
「明治の五十銭銀貨」より 著者:服部之総
。贋貨を正貨に引換えることを人民が要求するのは、旧藩の権利義務のいっさいが名目(
版籍奉還)だけでも新政府に引きつがれたいまとなっては、なおさら正当であるだろう。....