» 牌

「牌〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

牌の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い：新字新仮名]
「戯作三昧」より 著者:芥川竜之介
》」の柿色の暖簾《のれん》、「本黄楊《ほんつげ》」の黄いろい櫛形《くしがた》の招牌《かんばん》、「駕籠《かご》」の掛行燈《かけあんどう》、「卜筮《ぼくぜい》」の....
「冬」より 著者:芥川竜之介
ょなのか》を越した家の中は気味の悪いほどもの静かだった。従兄の白木《しらき》の位牌《いはい》の前には燈心《とうしん》が一本火を澄ましていた。そのまた位牌を据えた....
「或敵打の話」より 著者:芥川竜之介
は洩《も》らさずにいた。すると寺の本堂に、意外にも左近と平太郎との俗名を記した位牌《いはい》があった。喜三郎は仏事が終ってから、何気《なにげ》ない風を装《よそお....
「魔術」より 著者:芥川竜之介
》ないのは当り前だろう。そこで僕が思うには、この金貨を元手にして、君が僕たちと骨牌《かるた》をするのだ。そうしてもし君が勝ったなら、石炭にするとも何にするとも、....
「葱」より 著者:芥川竜之介
田中君は、詩も作る、ヴァイオリンも弾《ひ》く、油絵の具も使う、役者も勤める、歌骨牌《うたがるた》も巧《うま》い、薩摩琵琶《さつまびわ》も出来ると云う才人だから、....
「おしの」より 著者:芥川竜之介
しょう？ またそう云う臆病ものの流れを汲《く》んだあなたとなれば、世にない夫の位牌《いはい》の手前も倅《せがれ》の病は見せられません。新之丞《しんのじょう》も首....
「点鬼簿」より 著者:芥川竜之介
は妙なことに感心する人だと思っただけだった。 僕の母の葬式の出た日、僕の姉は位牌《いはい》を持ち、僕はその後ろに香炉を持ち二人とも人力車に乗って行った。僕は時....
「馬の脚」より 著者:芥川竜之介
いっけつ》のために頓死《とんし》したのである。 半三郎はやはりその午後にも東単牌楼《トンタヌピイロオ》の社の机にせっせと書類を調べていた。机を向かい合わせた同....
「追憶」より 著者:芥川竜之介
た。したがって古家を毀したのは遅くもその年の春だったであろう。 二 位牌 僕の家の仏壇には祖父母の位牌や叔父の位牌の前に大きい位牌が一つあった。それ....
「唄立山心中一曲」より 著者:泉鏡花
女と同じ竹の子笠を胸へ取って、襟を伏せて、俯向いて行きます。……袖の下には、お位牌を抱いて葬礼の施主に立ったようで、こう正しく端然とした処は、視る目に、神々しゅ....
「薄紅梅」より 著者:泉鏡花
い、鼠穴のある古葛籠を、仏壇のない押入の上段に据えて、上へ、お仏像と先祖代々の位牌を飾って、今朝も手向けた一｜銭蝋燭も、三分一が処で、倹約で消した、糸心のあと、....
「橋」より 著者:池谷信三郎
事を考えていた。自分の手札をかくし、お互いに他人の手札に探りを入れるようなこの骨牌のゲームには、絶対に無表情な、仮面のような、平気で嘘をつける顔つきが必要だった....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
のアカデミーの名誉外国会員というようなものもある。ローヤル・ソサイテーの最高の賞牌のコプレー賞も二度までもらった。 これらの名誉をファラデーは非常に重んじたも....
「活人形」より 著者:泉鏡花
の春有名なる大捕物をせし折、鋭き小刀にて傷けられし名残なり。探偵の身にしては、賞牌ともいいつべき名誉の創痕なれど、衆に知らるる目標となりて、職務上不便を感ずるこ....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
にむせばせたものであった。 柴長官は先ず安民公署という分署を東西北八胡同と西四牌楼北報子胡同の二個所に設け、布告を発して曰く、 『軍人の住民の宅に入りて捜査....