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「牒〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

牒の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
将軍」より 著者:芥川竜之介
の最中《さいちゅう》発狂したらしい、堀尾一等卒その人だった。 二 間《かんちょう》 明治三十八年三月五日の午前、当時|全勝集《ぜんしょうしゅう....
空襲葬送曲」より 著者:海野十三
た。十段ばかり上ると、そこに巌丈な鉄扉があって、その上に赤ペンキで、重大らしい符が無雑作に書かれてあった。中佐はそれには眼も呉れず、扉のあちらこちらを、押えた....
三狂人」より 著者:大阪圭吉
ぐずぐずしてはいられない。直ぐに警官を増援してくれ給え。そうだ、全市の交番へも通して……」 吉岡司法主任は、眼の色を変えて、あたふたと母屋の電話室へ駈け込ん....
動かぬ鯨群」より 著者:大阪圭吉
つかまえるように、頼んだわけさ」 「ほウ、水上署から、水産局の監視船へ、事件が移されたってわけだね?」 亭主が不精髯をなで廻した。 「うン、まアそんなこった....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
いがたびかさなるので、鄭成功もしまいには堪えられなくなって来た。且かれは清国の間であるという疑いも生じて来たので、いっそ彼を殺してしまおうと思ったが、前にもい....
暗号の役割」より 著者:海野十三
ン この四角な文字の配列を眺めていると、この中のンという文字は、たしかに或る符を示すものであると察せられる。言葉を構成しているものではないのだ。 しからば....
地獄の使者」より 著者:海野十三
へ移動して来るのはあたり前だと気がついた。 「この通りです。どの缶にも、赤線の符がついていますよ。おどろきましたね」 佐々は、部屋の真中に山のように積みあげ....
宇宙戦隊」より 著者:海野十三
ミ族にたいして、自由行動をとるであろうと申しそえた。これはミミ族にたいする最後通であった。もし彼らがこれを聴き入れるつもりがなければ、当然宇宙戦争がはじまるわ....
紅玉」より 著者:泉鏡花
が、人知れず、脚を上げたり下げたりする、幽な、しかし脈を打って、血の通う、その符で、黙っていて、暗号が出来ると、いつも奥様がおっしゃるもんだから、――卓子さん....
東京要塞」より 著者:海野十三
を、松監督さん、竹監督さん、梅監督さんと呼んでいたが、もちろんそれはこの中での符であるにちがいなかった。 さあ、ここが帆村のためには重大な戦場なのであった。....
軍用鼠」より 著者:海野十三
ならぬと思い、蒼惶としてまたペンを取上げた。 税関吏ワイトマンが、本部からの通を短波受信機で受取って、顔色蒼白となったのは、次の日の早朝のことだった。 「国....
寄席と芝居と」より 著者:岡本綺堂
が継立の仁助などは、いずれも好く出来ている。落語でも芝居でも、人名などは一種の符に過ぎないように思われるが、決してそうで無い。道連れの小平などという名を聞けば....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
の光景を呈す。当日サベージクラブ(当市紳士の共楽団)より、臨時名誉会員となすの通を得。夜に入りて、その主幹たるシャウ氏来訪あり。 十一日、雨のち晴れ。メルボ....
」より 著者:岡本かの子
男達の艇にねばられることがあった。彼女たち娘仲間の三四人は、これに「源五郎」と符をつけていた。 彼女がいま近づいて来た相手をくわしく観察する暇もない程素早く....
鷺娘」より 著者:大倉燁子
、明日、間違いなく、楽屋口へ来て下さい。うまく誤魔化すからね」 当日は百合子とめし合せてあるので、万事うまく行った。 楽屋は大混雑で、家元へ挨拶しようと思....