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牙を剥
「牙を剥〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
牙を剥の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「八ヶ嶽の魔神」より 著者:国枝史郎
走っていた。ここでも葉之助はゾッとした。さてもう一つの檻の前へ行った。一匹の猪が
牙を剥き、何かの骨を噛み砕いていた。と、その時一点の火光が、門の屋根棟へ現われた....
「大脳手術」より 著者:海野十三
人の見物人を見上げたときに起ったことである。そのとき私は思わず、があがあと叫んで
牙を剥いたものである。 その男――わが檻の前に立ち、熱心にこっちを覗いているそ....
「雷」より 著者:海野十三
そこで声を合わせて笑った。彼等の背後に、恐ろしい悪魔が、爛々たる眼を輝かせ、鋭い
牙を剥いていようとは、古い言葉だが、神ならぬ身の、それと知る由もなかった。 英....
「月光の下」より 著者:田中貢太郎
にした。壮い漁師は、赤い手柄をかけた女房を引っ抱えるようにして裏口に出たが、白い
牙を剥き出して飛びかかって来た怒濤に捲き込まれて、今度気が注いた時には、一人にな....
「遠野の奇聞」より 著者:泉鏡花
ごとく小屋をまわりて怯かす。時雨しとしとと降りける夜、また出掛けて、ううと唸って
牙を剥き、眼を光らす。媼しずかに顧みて、 やれ、虎狼より漏るが恐しや。 と呟....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
て、自分の立場を保つ立派な砦となるかも知れない。ただの憎みは獣の憎みです。相手に
牙を剥かせるばかりです。却ってますます身を危地におとしいれるだけです。 この憎....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
みつけている。 その側には、毛の黒い紀州犬の太郎が、これも、無念な形相をして、
牙を剥き出し、四肢を横にして斃れているのだった。 「? ……」 しばらくものを....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
三疋や四疋ではないのだ、まるで深淵に群れている魚紋のような無数の影が、尾を振り、
牙を剥いて、樹の皮が裸になるほど、顫いている空の女へ向って、吠え猛っているのであ....
「童話の詩的価値」より 著者:小川未明
のです。而して、知らない人間が尾を踏んだり、叩いたり、耳を引っ張ったりしたなら、
牙を剥いて向かうか、飛び付いて来ることがきまっています。けれど、六、七歳までの子....