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牛天神
「牛天神〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
牛天神の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「貧乏神物語」より 著者:田中貢太郎
その耗であるのと例の考証をやってから、その筆は「四方の赤」に走って、「近世、江戸
牛天神の社のほとりに貧乏神の禿倉有けり。こは何某とかいいし御家人の、窮してせんか....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
も、復興の東京の騒々しい物音を数十尺だけ超越して、たとえば、駿河台、本郷元町台、
牛天神、牛込赤城神社、谷中、白金《しろがね》、高輪台《たかなわだい》あたりか、或....
「溺るるもの」より 著者:豊島与志雄
していた。 三 或る不良少年の話 三月の末近い頃のことだ。俺は向島の
牛天神の方から、言問橋をぬけて浅草の六区へ急いだ。もう夜の九時頃だった。そして活....
「巷説享保図絵」より 著者:林不忘
性院《げんしょういん》といって、尊敬するもの多く、いつも縁日が栄える。その近くの
牛天神《うしてんじん》金杉天神《かなすぎてんじん》ともいって、別当は、泉松山《せ....
「伝通院」より 著者:永井荷風
質をつくってくれたのである。 * 夕暮よりも薄暗い入梅の午後|
牛天神《うしてんじん》の森蔭に紫陽花《あじさい》の咲出《さきいづ》る頃、または旅....
「日和下駄」より 著者:永井荷風
》の二合半坂《にごうはんざか》は外濠《そとぼり》を越え江戸川の流を隔てて小石川|
牛天神《うしてんじん》の森を眺めさせる。丁度この見晴しと相対するものは則《すなわ....
「つゆのあとさき」より 著者:永井荷風
二人ともびっくりしてそのまま立止った。おじさんというのは牛込芸者の京子を身受して
牛天神下《うしてんじんした》に囲《かこ》っていた旦那《だんな》の事である。君江は....