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「牛方〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

牛方の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
夜明け前」より 著者:島崎藤村
かべた。雨にも風にもこの交通の要路を引き受け、旅人の安全を第一に心がけて、馬方、牛方、人足の世話から、道路の修繕、助郷の掛合まで、街道一切のめんどうを見て来たそ....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
海道辺の問屋から今渡の問屋仲間を相手にこの界隈の入り荷|出荷とも一手に引き受けて牛方事件の紛争まで引き起こした旧問屋|角屋十兵衛の店などは、皆そこに集まっている....
踊る地平線」より 著者:谷譲次
かつ勇壮にしようとあって、首府マドリッドに大闘牛場が新築されるとともに、従来の闘牛方法を改正して現行の順序様式を採用し、同時に闘牛は一般民衆の熱狂的歓迎と流行を....
」より 著者:岡本綺堂
賑っている。その往来のまん中で二匹の牛が暴れ出したのだから、実におお騒動。肝腎の牛方は方々の振舞酒に酔っ払って、みんなふらふらしているのだから何の役にも立たない....
恨みの蠑螺」より 著者:岡本綺堂
ところで、さしたる事もあるまいと思われるが、四郎兵衛はそのまま気絶してしまった。牛方の男もおどろいたが、お杉と義助はさらに驚かされた。男は近所から清水を汲んで来....
越後の闘牛」より 著者:佐藤垢石
の須本太牛と、四尺六寸の逃入村の角連次牛とが角を合わせ、乱闘が死闘となり、ついに牛方の青年がこれを引き分けようとしたが、牛は暴れて人を突き、人を踏み、被害甚大。....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
も 泥田にすめば やれ踏め、やれ負え 年がら貧 貧――貧――貧 前に歩いてゆく牛方は、 「おや?」 振向いたが、何も見えないのでまたそのまま歩みだした。 ピ....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
う知っているなあ」 「この斑牛は、いつぞや荷を乗せて、山の無動寺へ行った商人に、牛方なしで貸した牛だ。おさむれえさん、いくらか牛賃をおくんなせえ」 「なるほど、....
木綿以前の事」より 著者:柳田国男
た。女は日返りに往来して家に寝る故に、行商が一日程以上の区域に行くことになると、牛方・馬方の隊商は男ばかりになる。それからなお一段と遠方の売買には、高野聖という....