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牛舎
「牛舎〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
牛舎の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「政談月の鏡」より 著者:三遊亭円朝
れめ》になりましたから一席弁じます事で、昨日《さくじつ》火事見舞ながら講釈師の放
牛舎桃林《ほうぎゅうしゃとうりん》子《し》の宅へ参りました処|同子《どうし》の宅....
「銀河鉄道の夜」より 著者:宮沢賢治
》の林の中を通ってそれからほの白い牧場の柵《さく》をまわってさっきの入口から暗い
牛舎の前へまた来ました。そこには誰かがいま帰ったらしくさっきなかった一つの車が何....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
ークロール』二〇九頁)。トダ人水牛を失う時は、術士|私《ひそ》かに石三つ拾い夜分
牛舎の前に往き、祖神に虎の歯牙を縛りまた熊|豪猪《やまあらし》等をも制せん事を祈....
「奈々子」より 著者:伊藤左千夫
見せたい物があるからといわるるままに、今井の宅にうち連れてゆくことにした。自分が
牛舎の流しを出て台所へあがり奥へ通ったうちに梅子とお手伝いは夕食のしたくにせわし....
「水害雑録」より 著者:伊藤左千夫
達する高さである。 もう畳を上げた方がよいでしょう、と妻や大きい子供らは騒ぐ。
牛舎へも水が入りましたと若い衆も訴えて来た。 最も臆病に、最も内心に恐れておっ....
「去年」より 著者:伊藤左千夫
つけて話した。けれども僕の気分も妻の顔色も晴れるまでにいたらなかった。 若衆は
牛舎の仕事を終わって朝飯にはいってくる。来る来る当歳の牝牛が一頭ねたきり、どうし....
「菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
の皿山越えゆかん道とはさらにおもひやはせむ」と太平記に出てありますと、講談師の放
牛舎桃林に聞きましたが、さて此の事が追々世間に知れて来ますと、他人が尊く思い、尾....
「相馬の仇討」より 著者:直木三十五
較べるとざっと三分の一は減っているそうである。 相馬原町へきた江戸の講釈師、牧
牛舎梅林、可成りの入りだが、今高座で軍記物を読んでいる四十近い、芸名久松喜遊次と....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
牛を神物とし藤白王子以南は牛を放ち飼いにした。毎春猴舞わし来れば猴を神官に装い、
牛舎の前で祈祷の真似せしめまた舞わせた。和深村辺では今に猴の手を牛小屋に埋めて牛....
「森の絵」より 著者:寺田寅彦
上には葉をふるうた椋の大木が、枯菰の中のつめたい水に影を落している。濠に隣った牧
牛舎の柵の中には親牛と小牛が四、五頭、愉快そうにからだを横にゆすってはねている。....
「銀河鉄道の夜」より 著者:宮沢賢治
らほの白い牧場《ぼくじょう》の柵《さく》をまわって、さっきの入口から暗《くら》い
牛舎《ぎゅうしゃ》の前へまた来ました。そこには誰《だれ》かがいま帰ったらしく、さ....
「南国太平記」より 著者:直木三十五
すぐに、小太郎を睨みつけた。
「今日は」
小太郎は
「やあ」
と、答えた。桃
牛舎南玉という講釈師で、町内の馴染男であった。小太郎の隣長屋にいる益満休之助のと....
「越後の闘牛」より 著者:佐藤垢石
もあった。 翌朝、大内村に孫七さん方を訪うて、孫七牛を見舞うた。 孫七牛は、
牛舎のなかに眼を閉じて、おとなしく跼っていた。角の直後の脳天に、まだ黒い血がにじんでいるのを見た。....
「漁師」より 著者:マクラウドフィオナ
れた為ではなかった。 その後一時間も立ってからアラスデルが坂を昇って来て牝牛を
牛舎にひき入れたが、婆さんはその音も聞いていなかった、息子の影が彼自身より先きに....
「フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
のせた場長さんの後に蹤いて、濡れ雫の蝙蝠傘をすぼめすぼめ這入って見た。 第一は
牛舎であった。 其処には通路を中にして、両側に対い合せに間劃りがあり、その一つ....