牛蒡[語句情報] » 牛蒡

「牛蒡〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

牛蒡の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い：新字新仮名]
「不思議な島」より 著者:芥川竜之介
、葱《ねぎ》、玉葱《たまねぎ》、大根《だいこん》、蕪《かぶ》、人参《にんじん》、牛蒡《ごぼう》、南瓜《かぼちゃ》、冬瓜《とうがん》、胡瓜《きゅうり》、馬鈴薯《ば....
「葱」より 著者:芥川竜之介
参《にんじん》、漬《つ》け菜《な》、葱《ねぎ》、小蕪《こかぶ》、慈姑《くわい》、牛蒡《ごぼう》、八《や》つ頭《がしら》、小松菜《こまつな》、独活《うど》、蓮根《....
「競馬」より 著者:織田作之助
こうべ》まで買いに行ったりした。人から聴けば臍《へそ》の緒《お》も煎《せん》じ、牛蒡《ごぼう》の種もいいと聴いて摺鉢《すりばち》でゴシゴシとつぶした。 しかし....
「夫婦善哉」より 著者:織田作之助
》、炭屋、米屋、家主その他、いずれも厳しい催促《さいそく》だった。路地の入り口で牛蒡《ごぼう》、蓮根《れんこん》、芋《いも》、三ツ葉、蒟蒻《こんにゃく》、紅生姜....
「家霊」より 著者:岡本かの子
れる――いのちの呼応。 くめ子は柄鍋に出汁《だし》と味噌汁とを注いで、ささがし牛蒡《ごぼう》を抓《つま》み入れる。瓦斯《ガス》こんろで掻き立てた。くめ子は小魚....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
には絶讃ものの甘豆あり、うちの白い鶏の生んだ卵が半分に切ってあり、黄色鮮かなり。牛蒡蓮里芋の煮つけの大皿あり、屠蘇はなけれど配給のなおし酒は甘く子供よろこびてな....
「夜叉ヶ池」より 著者:泉鏡花
小屋の戸の隙間を覗く。） 蟹五郎。朱顔、蓬なる赤毛頭、緋の衣したる山伏の扮装。山牛蒡の葉にて捲いたる煙草を、シャと横銜えに、ぱっぱっと煙を噴きながら、両腕を頭上....
「古狢」より 著者:泉鏡花
の枝垂るる裡に、例の一尺の岩魚。※と蓴菜の酢味噌。胡桃と、飴煮の鮴の鉢、鮴とせん牛蒡の椀なんど、膳を前にした光景が目前にある。…… 「これだけは、密と取りのけて....
「茸の舞姫」より 著者:泉鏡花
牛虫やなめくじは刺身に扱う。春は若草、薺、茅花、つくつくしのお精進……蕪を噛る。牛蒡、人参は縦に啣える。 この、秋はまたいつも、食通大得意、というものは、木の....
「大阪発見」より 著者:織田作之助
か、蛸その他のかやくを注文に応じて中へいれてくれ、そうした魚のみのほかにきまって牛蒡の笹がきがはいっていて、何ともいえず美味いのである。私は味が落ちていないのを....
「梵雲庵漫録」より 著者:淡島寒月
山に手玉石という大きな石が残っている位強かったというが、その子の金平も、きんぴら牛蒡やきんぴら糊に名を残したばかりか、江戸初期の芝居や浄瑠璃には、なくてはならな....
「醜い家鴨の子」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
持のいい古い百姓家が立っていました。そしてその家からずっと水際の辺りまで、大きな牛蒡の葉が茂っているのです。それは実際ずいぶん丈が高くて、その一番高いのなどは、....
「多神教」より 著者:泉鏡花
ゃッきゃッ。（乃ち面長き老猿の面を被り、水干烏帽子、事触に似たる態にて――大根、牛蒡、太人参、大蕪。棒鱈乾鮭堆く、片荷に酒樽を積みたる蘆毛の駒の、紫なる古手綱を....
「雪柳」より 著者:泉鏡花
はもとより、蕪にならず、大根にならず、人参にならず、黒いから、大まけにまけた処が牛蒡です。すなわち、牛蒡丸｜抜安の細身の一刀、これをぶら下げた図というものは、尻....
「俗臭」より 著者:織田作之助
＼嫌気がさしていた。鯛焼饅頭屋は二十年、鯛焼を焼いている。一銭天婦羅屋は十五年、牛蒡、蓮根、コンニャクの天婦羅を揚げている。鯛焼が自分か、自分が鯛焼か、天婦羅が....