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「牛馬〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

牛馬の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
じゅりあの・吉助」より 著者:芥川竜之介
ん》になった。が、性来|愚鈍《ぐどん》な彼は、始終朋輩の弄《なぶ》り物にされて、牛馬同様な賤役《せんえき》に服さなければならなかった。 その吉助が十八九の時、....
素戔嗚尊」より 著者:芥川竜之介
った。 今は四方《よも》の山々を見渡しても、雪の残っている峰は一つもなかった。牛馬の遊んでいる草原《くさはら》は一面に仄《ほの》かな緑をなすって、その裾《すそ....
侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
」 親子 親は子供を養育するのに適しているかどうかは疑問である。成種牛馬は親の為に養育されるのに違いない。しかし自然の名のもとにこの旧習の弁護するの....
馬の脚」より 著者:芥川竜之介
く》は下《くだ》せぬこともない。わたしは馬政紀《ばせいき》、馬記《ばき》、元享療牛馬駝集《げんきょうりょうぎゅうばだしゅう》、伯楽相馬経《はくらくそうばきょう》....
星座」より 著者:有島武郎
っともこのほかにもあの人の財産は偉いもので、十勝《とかち》の方の牧場には、あれで牛馬あわせて五十頭からいるし、自分の住居というのがこれまたなかなかなことでさあ。....
火星兵団」より 著者:海野十三
んなことをするのですか。一人でも、多くの人間をのせて行ってもらいたいと思うのに、牛馬や木などに、場所を取られては、惜しいです」 「いや、わしたちは、こう考えてい....
火薬船」より 著者:海野十三
、船長となった以上は、船員の厚生福利をかんがえてやらねばなりませんでねえ。まるで牛馬か人造人間のように、部下を使役することは、できません。もっともこれが船火事に....
発明小僧」より 著者:海野十三
カラシメ、常ニ保温シ得ル等ノ効果ヲ有ス。 ――皆様、お腹の具合はいかがですナ。牛馬両便器の発明 昭和二年実用新案広告第四二九四号(類別、第七十五類五、家畜用....
くろん坊」より 著者:岡本綺堂
はもちろん覚悟の上である。およそ十里ほども北へたどると、外山村に着く。そこまでは牛馬も通うのであるが、それからは山路がいよいよ嶮しくなって、糸貫川――土地ではイ....
ピストルの使い方」より 著者:泉鏡花
っきり映るまで、)とさしずをされて、さあ……一間半、二間足らず離れたろうか。――牛馬の骨皮を、じとじと踏むような奈落の床を。――裸の姿に――しかも素馨の香に包ま....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
護会、寡婦、小児、老人、水夫、免役者(兵役・懲役とも)、外国人、破船者、遭難者、牛馬等を保護救助する諸会あり。これみな有志の結合によりて成り、多くは寺院僧侶の主....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
ン市に至る。途上田野を一望するに、概して赤土荒原にして、殺風景を極むるが、すべて牛馬の牧場なり。その間に木造トタンぶきの家屋点在す。一階にして、床の高さ六、七尺....
宝永噴火」より 著者:岡本かの子
涙ほどで何の足しにもならなかった。第一に、草地一面に焼灰が混ってしまったのだから牛馬の飼料には一茎もならなくなった。それでも年を越して春になると梢の花だけは咲い....
空中征服」より 著者:賀川豊彦
煤煙問題について甲論乙駁数時間にわたって意見まとまらず。ついに乱闘を見るに至り、牛馬犬猫相戦い双方多数の負傷者を出すに至れり、そのために赤十字社は特志看護婦一大....
古事記」より 著者:太安万侶
ました。まだ十二日にならないうちに、惡氣が自然にしずまりました。そこで軍に使つた牛馬を休ませ、なごやかな心になつて大和の國に歸り、旗を卷き武器を納めて、歌い舞つ....