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「牝牡〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

牝牡の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
十二支考」より 著者:南方熊楠
の魂が住み、牝虎子を生んだ跡でこの菌を食うと子に魂が入《はい》る、ただし虎は必ず牝牡一双を生むもの故、この菌一つにきっと二子の魂一対を宿すそうだ。さて妊婦がその....
十二支考」より 著者:南方熊楠
ふたなり》といい出したと出づ。支那にも似た事ありて『南山経』や『列子』に〈類自ら牝牡を為《な》す、食う者妬まず〉、類は『本草綱目』に霊狸《じゃこうねこ》の事とす....
十二支考」より 著者:南方熊楠
て、子を産んだ事は時に聞くも、少なくともこの数千年間、無数の騾を畜《こ》うた内、牝牡《ひんぼ》の騾の間に子生んだ例あるやは極めて疑わし、故に馬属の諸種は現時|相....
十二支考」より 著者:南方熊楠
男《かつらおとこ》なるらん」など名吟多し(『後撰夷曲集』)。しかるに猴は尻の色が牝牡相恋の一大助たるのだ。本邦の猴は尻の原皮で栗を剥《は》ぐとて栗むきと呼び、何....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
いは打連れて谷川をかち渡るのもある。或いは子をいたわって丘を上るのもある。或いは牝牡《めすおす》、むつまじく交尾するのもある。かくして夕陽の峰に隠るる頃になれば....
葛の葉狐」より 著者:楠山正雄
にかくれているのを見つけました。大喜びでさっそく大ぜいかかりますと、狐は驚いて、牝牡の狐はとうとう逃げてしまいましたが、まだ若い小狐が一|匹逃げ場を失って、大ぜ....
沙漠の古都」より 著者:国枝史郎
れて夜は静かな鳥や獣の深い眠りを驚かすのは、近頃|阿弗利加から送られて来た二匹の牝牡の獅子であった。 檻に馴れない沙漠の王は格子の間から空を眺め、初めは悲し気....
少年連盟」より 著者:佐藤紅緑
におとし穴でとらえたラマ一頭と、バクスターがイルコックとともに飛び弾で生けどった牝牡二頭のヴィクンヤがいた。 ゴルドンは一同に飛び弾の練習をさせたが、バクスタ....
ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
っこなしだ。 メフィストフェレス(火に近づきつゝ。) そんならこの鍋は。牝牡の猿 馬鹿なお方だ。 鍋一つ御存じない。 釜一つ御存じない。 メフィ....