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「牝馬〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

牝馬の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
藁草履」より 著者:島崎藤村
で源の前を通過ぎました。 御仮屋《おかりや》の前の厩《うまや》には二百四十頭の牝馬《めうま》が繋《つな》いでありましたが、わけても殿下の亜剌比亜《アラビア》産....
旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
った二頭の早馬は、なんと剛気なことにも、二頭共々々揃いに揃って、あやかに悩ましい牝馬なのでした。しかも挑みかかった黒鹿毛がまた、いちだんと不埒なことには、かしこ....
千曲川のスケッチ」より 著者:島崎藤村
山が原へ上った。私の胸には種々な記憶が浮び揚って来た。ファラリイスの駒三十四頭、牝馬二百四十頭、牡馬まで合せて三百余頭の馬匹が列をつくって通過したのも、この原へ....
爆薬の花籠」より 著者:海野十三
みっこで、こそこそうごめいている奴さ。とんちきな芸名までもらいやがって、歯のない牝馬のうえにのっかったと思うと、もうあれ、あのとおり、自分の足を、ひんまげてしま....
霧陰伊香保湯煙」より 著者:三遊亭円朝
しねえ」 由「起ったり噛われたりして耐るものか、大丈夫かえ」 馬「大丈夫で、なに牝馬で、大概往復して居るから大丈夫で、ヘエ」 由「いゝかえ」 馬「さア其処え足イ....
世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
たし、一頭は彼、他の一頭はクラリモンドが乗るためでした。それらの馬は西風によって牝馬から生まれたスペインの麝香猫にちがいないと思うくらいに、風のように疾く走りま....
イワンの馬鹿」より 著者:菊池寛
タラスは荷車で穀物を町へ運び、種馬をつれて行きました。こうしてイワンはよぼよぼの牝馬を一匹だけ残され、以前通り百姓をして両親を養って行きました。 ....
貞操問答」より 著者:菊池寛
でお茶をご一しょに、その方がいいわ。」 競走馬上りと見える流星栗毛のスマートな牝馬に、純白の乗馬服を着た夫人は、大公妃のように跨っている。しかし、声は新子に話....
姨捨山」より 著者:楠山正雄
隣の国の殿様から、信濃国へお使いが手紙を持って来ました。手紙といっしょに二|匹の牝馬を連れて来ました。 「いったい馬なんぞを連れて来てどうするつもりだろう。」と....
二都物語」より 著者:佐々木直次郎
へつれてくまではおれはお前の前脚を信用出来ねえよ。」とこの嗄れ声の使者は、自分の牝馬をちらりと眺めながら、言った。「『甦る』だとよ。こいつあとてつもなく奇妙な伝....
」より 著者:佐左木俊郎
! 伯楽も、馬々って、馬をほしがっていだっけ、駒馬さは手が届かなかったど見えで、牝馬にしたで。」 部落の人達はそんなことを言った。 併し、いずれにもしろ、伝....
スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
、下には壺やら薬罐やらをぶらさげているのだった。そして、彼自身は、ぱっぱっと走る牝馬にまたがり、子馬を一頭したがえて、ケンタッキーか、テネシーか、あるいはまたど....
荒蕪地」より 著者:犬田卯
二百円が馬と転んだか――」 覚悟はしていたものの、督促の期限がきれて執達吏から牝馬の差押を食わされたとき、彼はその結果に、いまさらびっくりせずにいられなかった....
不在地主」より 著者:小林多喜二
に寄って「もッきり」をひっかける。――店先には百姓の馬車が何台もつながれていた。牝馬が多い。たまに牡馬が通ると、いななきながら前立ちになり、暴れた。荒物屋の中か....
古事記」より 著者:太安万侶
した。 また百濟《くだら》の國王|照古王《しようこおう》が牡馬《おうま》一疋・牝馬《めうま》一疋をアチキシに付けて貢《たてまつ》りました。このアチキシは阿直《....