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「牟尼〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

牟尼の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
俊寛」より 著者:芥川竜之介
くおくしゅじょういんどう》の能化《のうげ》、南無大慈大悲《なむだいじだいひ》釈迦牟尼如来《しゃかむににょらい》も、三十二|相《そう》八十|種好《しゅこう》の御姿....
悟浄歎異」より 著者:中島敦
ときちょうど、迦葉《かしょう》・阿難《あなん》の二|尊者《そんじゃ》を連れた釈迦牟尼如来《しゃかむににょらい》がそこを通りかかり、悟空の前に立ち塞《ふさ》がって....
自叙伝」より 著者:大杉栄
を抱かせた。そしてまた僕は、海老名弾正の『基督伝』や何とかいう仏教の博士の『釈迦牟尼』の、キリスト教および仏教の起源のところを読んで、やはりトルストイの言うよう....
茶の本」より 著者:岡倉覚三
られた液体|琥珀の中に、その道の心得ある人は、孔子の心よき沈黙、老子の奇警、釈迦牟尼の天上の香にさえ触れることができる。 おのれに存する偉大なるものの小を感ず....
出家とその弟子」より 著者:倉田百三
て晩のお勤めの読経をしている。もはや終わりに近づいている。 僧一同 (合唱)釈迦牟尼仏能為甚難希有之事。能於娑婆国土五濁悪世、劫濁見濁煩悩濁衆生濁命濁中得阿耨多....
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
世故を経尽し人事を知り尽した先生が、何故其老年に際し、否墓に片脚下しかけて、釈迦牟尼の其生の初に為られた処をされねばならなかったか? 世間は誰しも斯く驚き怪みま....
十二支考」より 著者:南方熊楠
に四仏既に出た。人寿五万歳の時|拘留孫仏《くるそんぶつ》、人寿四万歳の時|倶那含牟尼仏《くなごんむにぶつ》、人寿二万歳の時迦葉波仏、人寿百歳の時釈迦牟尼仏が出て....
ドナウ源流行」より 著者:斎藤茂吉
百三十部四百六十巻其他を将来したこと。比叡山天台宗開祖となったこと。空海の恵和・牟尼室利・曇貞などに於ける関係。最澄よりももっと沢山|書物を持って帰ったこと。高....
男ぎらい」より 著者:豊島与志雄
、ほんとにすっきりしたひとがあったら、私だって好きにならないとも限りません。釈迦牟尼とかマホメットとかのことは知らないが、キリストなら、私は好きです。ミッション....
新西遊記」より 著者:久生十蘭
心をきめて臨終の願をたてた。「十方三世《じっぽうさんぜ》ノ諸仏、ナラビニ本師釈迦牟尼仏、本来ノ願望ハ遂ゲザレドモ、父母、朋友、信者ノタメ、イマイチド生レ変ッテ仏....
山越しの阿弥陀像の画因」より 著者:折口信夫
る。 相摸国足柄上郡三久留部氏は、元来|三廻部名に居た為に称した家名で、又|釈迦牟尼仏とも書いて、訓は地名・家名の通りである。恐らくその地にあった仏堂の本尊の名....
幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
は優れた腕をもっておられ、五百羅漢製作においても多大の精進を積まれ一丈六尺の釈迦牟尼仏の坐像、八尺の文殊、普賢の坐像、それから脇士の阿難迦葉の八尺の立像をも彫ま....
親鸞」より 著者:三木清
は道綽の『安楽集』を引いて次のごとく記されている。「経の住滅を弁ぜば、いはく釈迦牟尼仏一代、正法五百年、像法一千年、末法一万年には衆生減じつき、諸経ことごとく滅....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
こう決めて外国行にもまず金を調えてから行くとするのである。しかるにわが本師|釈迦牟尼仏は我の教うる戒法を持つ者は、何処に行くとても凍餓の為に死すということはない....
特殊部落と寺院」より 著者:喜田貞吉
が、「妻子珍宝及王位、臨命終時不随者」と観ぜられて、太子の尊き位を遜れ給うた釈迦牟尼世尊には、宏壮なる殿堂に住み、金襴の法衣を纏うが如きはその本意でなかったに相....