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牡鹿半島
「牡鹿半島〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
牡鹿半島の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
では種々の準備が整っている。海が幾日も暴れて、山中の食料がつきた場合には、対岸の
牡鹿半島にむかって合図の鐘を撞くと、半島の南端、鮎川村の忠実なる漁民は、いかなる....
「縮図」より 著者:徳田秋声
が大勢迎えに来ていた。 その後間もなく市政の布かれたこの町は、太平洋に突き出た
牡鹿半島の咽喉を扼し、仙台湾に注ぐ北上河の河口に臨んだ物資の集散地で、鉄道輸送の....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
い、帰って胆吹山の皆さんに、よろしくお伝え下さい」
百三十八
牡鹿半島《おじかはんとう》の月ノ浦に碇泊している駒井甚三郎が新規創造の蒸気船「無....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
う」 女の子が絵図を持って来た。それで見ると、仙台領の南の部分、松島から石巻、
牡鹿半島の切絵図――あまり上手でない手つきで、棒を引いたり、書入れをしたりしてあ....
「安吾下田外史」より 著者:坂口安吾
崎に封じこめて近づけなかったのもその為であるし、仙台の伊達政宗が支倉を船出させた
牡鹿半島の月ノ浦というところは他日通商を開く場合にここを港と政宗が予定していたと....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
方がなかったという彼の悲しい運命なのである。 支倉一行が舟出したという月の浦は
牡鹿半島の西海岸にあるね。ちょうど自動車がその上の山道を走っているとき故障を起し....
「明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
ローカルでユニークな流派が存在するということはないようであった。 仙台から北の
牡鹿半島のノドクビに石の巻という漁港がある。ここにまだ三十そこそこの女アンマがい....
「海豚と河豚」より 著者:佐藤垢石
人の罪だ。 それはとにかくとして、僕の会社のキャッチャーボートが四、五艘、いま
牡鹿半島の鮎川港を根拠地としていて、毎日金華山沖で盛んに捕鯨をやっている。僕は、....
「随筆 新平家」より 著者:吉川英治
いた。 塩釜、松島を経、石巻から小汽船で金華山に渡り、帰路は山鳥の渡しをこえて
牡鹿半島を縦断し、本線へ出て、一ノ関から平泉地方をめぐり、古間木までは汽車で来て....