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牢として
「牢として〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
牢としての前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「社会時評」より 著者:戸坂潤
どう変ろうとも、渋谷駅の方に足が向く古い癖は決して直ろうとはしない。だが彼はこの
牢として抜くべからざる奴隷的な陋習のおかげで、渋谷の駅頭ではすっかり縄張りが出来....
「新疆所感」より 著者:日野強
予測するに難からず。果してしからば露国が今において、その勢力をこの地方に扶植し、
牢として抜くべからざる根柢を培養し、天然的国境を清国領土中の荒漠たる地方に求むる....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
では、日夜、警固をおこたるな」 ところが――。 その船木頼春が、たった今、仮
牢としておいた庫裡の内で、舌をかみ切って自殺したと知らせて来たので、本庄鬼六は、....